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第462話

Author: 小春日和
とんでもない額の嫁入り道具という言葉を耳にした瞬間、真奈はすべてを悟った。

見栄を何よりも重んじる冬城おばあさんが、田沼会長に頭を下げられたうえ、とんでもない額の嫁入り道具まで約束されたとなれば、反対する理由などあるはずもない。

なにより、浅井のお腹には冬城家の初めての孫がいるのだ。

真奈は冷たく笑った。

前世であれ今生であれ、冬城おばあさんはやはり利益至上主義なのだと。

かつて自分が瀬川家のお嬢様だったころは、彼女のことをまるで理想の孫嫁のように扱っていたくせに——

いまや浅井が妊娠し、冬城家に利益をもたらすとわかったとたん、同じようにその浅井を持ち上げ、天にも届かんばかりに称える。

今世では、浅井は田沼家の令嬢という身分を偽り、しかも冬城の子を宿している。冬城おばあさんにとっては、浅井を「冬城夫人」に据えるほうが、都合がいいのだろう。

そして、彼女と冬城の関係もまた、結局はこういう結末を迎える運命にあったということだ。ただひとつ違うのは——今回は、あのときのように哀れな終わり方はしない。

「でも、変ですね。こんな大事な場なのに、冬城総裁が姿を見せてないなんて」

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Comments (2)
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良香
真奈ちゃん、罠だと分かって行ってるなら何が準備してるのよね?? もう、こいつが自分に関わるのが嫌だからここでトドメ刺したいんだよね?そうだと言って!
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千恵
あーあ、なんで罠とわかっているのに2階に行くかなー ジュエリー交渉の目的は達成したんだからさっさと帰れば良かったのに
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