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第948話

Author: 小春日和
冬城おばあさんが海外に来て自分に手を下そうとしていることは、真奈もとっくに分かっていた。だが、まさか記者がそれをネットに載せ、しかもトレンド入りさせるなんて思いもしなかった。なんと無鉄砲な人だろう。

「ちょっと見せろ」

黒澤が浴室から出てきて、半乾きの髪を拭きながらスマホのニュースを覗き込み、真剣な顔でうなずいた。「悪くない」

「どこの新聞社が出したの……見てみよう」

真奈は最初に投稿したIDを確認した。その目に「新興新聞社」の文字が飛び込んできた瞬間、思わず息をのんだ。

「新興新聞社……?」

あれは福本英明の勤め先じゃないか。

まさか、福本英明が流したのか……

黒澤が横で尋ねた。「どうした?」

「前に10億でこの新聞社を買い取ったんだ。だから……」

つまり、自分の傘下の新聞社が自分のスキャンダルを暴いたということになる。

報道業界でも前代未聞の騒ぎだった。

その頃、福本家の屋敷。

福本英明は書斎で電話口に向かって怒鳴り散らしていた。「お前ら頭でも打ったのか?なぜ勝手にニュースを出した!出しただけでも問題なのに、あんなに大きく流して、世界中に知らせたいのか!」
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Comments (2)
goodnovel comment avatar
タチコマ
特に女性を選ぶ目がね!
goodnovel comment avatar
良香
こうしてみると、冬城ってやっぱり有能なんだよね、人を見る目がないだけで笑笑 冬城自身が納得できる真奈ちゃんへの決別ができるように、祈っております。
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