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第 31 話

Author: スイカのキノコ
氷川祖母はずっと田舎で氷川祖父と暮らしており、都会に来たことはなかった。

どうやって道を見つけるというのだろう?

真依はそのことを考えると、いてもたってもいられなくなった。氷川祖母を一人でバスターミナルに置いておく方が、もっと不安だ。彼女は急いで言った。「おばあさん、電話ちょっと運転手さんに代わって?私が直接話すから」

「ああ、分かった、分かった!」氷川祖母は慌ててスマートフォンを運転手に渡した。

運転手は非常に不機嫌そうだった。「どういうことですか、おばあさんを一人で出歩かせるなんて!行き先もはっきり言えないんじゃ、こっちも仕事にならないんですよ!」

真依は小声で謝った。「すみません、ご迷惑
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