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第260話

Author: 風待 栞
確かに彼女が流出したわけではない。だが内心では、これをやってのけた人物に心底感謝していた。

臣は冷ややかな目で妹を射抜くように見つめ、その言葉が真実かどうか推し量ろうとする。

「本当に私じゃないわよ!でも、こんな胸のすくような真似をしてくれた人が誰なのか分かったら、絶対にお礼を言いたい気分だわ!」

ダンッ。佳乃が手元の箸を乱暴に置き、不快そうに眉をひそめた。「臣、自分の妹をそこまで疑うなんてどういうつもり?本人が違うと言ってるじゃないの」

母親に庇われてふんぞり返る雅を見て、臣はそれ以上の追及を諦めるしかなかった。「……会社に行く」

臣が家を出るまでの様子を、紗夜は二階の吹き抜けから息を潜めて見下ろしていた。

玄関の扉が閉まり、臣の足音が完全に消えたのを確認して、ようやく強張っていた肩の力を抜く。

手元のスマホの画面には、依然として水琴を非難するあの記事が光っていた。

ふと視線を感じて階下へ目を向けると、雅がダイニングから二階のこちらをじっと見上げているのに気づいた。

ドクン、と紗夜の心臓が大きく跳ねる。

どうして、あんな目で私を……?

紗夜は逃げるように寝室へ引
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Comments (2)
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Rims
水琴、悪いけど早く吹っ切った方が良いよ あなたは強くなる必要があるよ
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あんこ
灼也…こんなに不抜けだとは思わなかったわ
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