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第38話

Auteur: 風待 栞
午後、宣伝ポスターが掲示板に張り出されると、参加希望者はさらに増えた。水琴が数人の学生を率いて対応に追われていると、そのポスターの前に、招かれざる客が現れた。

「心理学知識コンテスト?今年、あのクソ女が担当なわけ?」雅は、ポスターに大きく印刷された「静沢水琴」の文字を、毒でも滲み出そうな目で睨みつける。

「そうなんだよ、雅!学校もどうかしてるよね。こんな年に一度のイベントを、来たばっかりの先生に任せるなんてさ」雅の取り巻きである亜紀が、すぐさま追従する。「それに、自己顕示欲、強くない?ただのコンテストなのに、どうして自分の名前をわざわざポスターに印刷してんのかね?」

水琴が知る由もなかったが、これも全て紗音の仕業だった。彼女はポスターをデザインした学生に「水琴お姉ちゃんの名前をとにかく大きく、目立つように」と、くれぐれも言い含めていたのである。

「ふん」雅は鼻を鳴らし、亜紀の言葉を気にも留めない。

しかし、ポスターを眺めているうちに、彼女の唇に冷たい笑みが浮かんだ。亜紀に手招きをする。「行くわよ。私たちも参加して、遊んであげましょ」

コンテストの受付ブースに、高飛車な女の声
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