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第 4 話

Author: 桑原あかり
「それだけの価値がある作品ですから」

律輝は落ち着いた声で言った。余計な社交辞令は一切なかった。

電話を握ったまま、なぜか泣きそうになる。

感動したからではない。

誰かに認めてもらうのが、あまりにも久しぶりだったからだ。

……

展覧会の初日。母は体調がよくなったから、私は車椅子を押して、母を会場へ連れていった。

絵のことがよく分からない母は、何度も手を伸ばして、ゆっくりと私の手の甲に触れた。

「茜音……えらい……」

しゃがみ込み、笑いかける。

「お母さん、私の絵だよ」

母はぼんやりとうなずくだけだ。

30分ほど経ったころ、司がやってきた。

黒いスーツを着て、白いトルコキキョウの花束を持っている
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