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第23話:初めての混浴と、遠くの打ち上げ花火

last update publish date: 2026-06-13 17:51:00

王都を出発してから、数時間。

アシュが特注で作った魔法の馬車は、一切の揺れも疲労も私に感じさせることなく、あっという間に国境を越え、隣国の『リーゼン温泉郷』へと到着した。

山間にひっそりと佇むその温泉街は、秋の紅葉に彩られ、あちこちから白い湯煙が立ち上る、とても幻想的で美しい場所だった。

「さあ、着きましたよ、ヴェラ様」

私たちが案内されたのは、温泉郷の中でも一番高台にある、最高級の老舗旅館の『特別離れ』だった。

広々とした和の風情を感じさせる畳の部屋。

縁側からは、色づく山々と温泉街の夜景が一望できる。

そして何より、部屋に備え付けられた専用の広大な露天風呂からは、こんこんと湧き出る豊かな温泉の香りが漂ってきていた。

「うわぁ……! 素敵なところね!」

私は嬉しさのあまり、部屋の中をくるくると見
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