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第33話:偉そうな使者と、極上の膝枕

last update Tanggal publikasi: 2026-06-23 17:51:00

 新婚旅行の甘い余韻も冷めやらぬ、王都への帰還。

 私たちが新しい屋敷でくつろごうとしていた矢先、アルフレッド王子が血相を変えて飛び込んできた。

『隣国の巨大な帝国から、使者が到着しました。魔女殿の引き渡しを要求してきております……!』

 その報告を聞いた瞬間。

 私の隣に立つアシュの空気が、ピキリと凍てついたのがわかった。

「……ヴェラ様の世界に泥を塗る愚か者が、また増えたようですね」

 アシュは極上の微笑みを浮かべたまま、酷く静かな声で呟いた。

 その声の奥底に、底知れぬ怒りが渦巻いているのを、私は夫婦の勘で察知した。

「アシュ、落ち着いて。相手は帝国よ。強引に事を荒立てたら、戦争になりかねないわ」

「ご安心ください、ヴェラ様。俺が、平和的にお帰りいただきますから」

 アシュは私の手にそっと口づけを落とし、アルフレッド王子に向き直った。

「殿下。その使者とやらを、応接室へ通しなさい。俺とヴェ
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