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99話 降雪の誓いと、開かれし第一歩

last update publish date: 2026-10-04 06:07:08

​冬の厳しい静寂が学園を包み込む中、聖職者公募の一次選考が始まった。

​大聖堂の前庭には、志願した生徒たちが緊張した面持ちで一列に並んでいる。その先頭に立つエルミナは、白を基調とした見習い聖導師の法衣を身に纏い、まっすぐな瞳で試練の壇上を見つめていた。

​審査を執り行っているのは、王都から派遣された厳格な神聖騎士団の幹部たちだ。

​「――次、エルミナ・レーヴェン!」

​名を呼ばれたエルミナは、一度深く深呼吸をしてから静かに前へ進み出た。

​「提示された傷ついた聖石へ、汝の浄化の光を捧げよ」

​騎士が差し出したのは、魔物の毒によってどす黒く変色した神聖石だった。本来であれば熟練の神官が数時間をかけて慎重に浄化を行う代物だ。

​エルミナは静かに石へ両手をかざし、そっと目を閉じた。

​(私にできることを……傷ついた誰かのために)

​彼女の胸元から、温かく澄み渡る純白の光が溢れ出す。

​――フッ。

​一瞬だった。

どす黒かった神聖石の毒気が瞬く間に霧散し、まるで生まれたてのように透き通った光を放ち始めたのだ。前庭を満たした圧倒的な神聖波に、審査員である騎士たちどころか、周囲で見守っていた生徒
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