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SWEET×SWEET
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ผู้แต่ง: 北川とも

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ผู้เขียน: 北川とも
last update วันที่เผยแพร่: 2026-03-15 22:53:03

 今週もよく働いている――。

 エレベーターの中で半分眠りながら、羽岡はおか啓太郎けいたろうはそんなことを考える。周囲にいる人間が同じような過酷な労働に従事しているので、当然のことのように受け止めているが、それが危ない。

 明らかに自分たちは働きすぎなのだ、と声も高らかに啓太郎は主張したい。

「……会社じゃ、口が裂けても言えねーけどな」

 パソコンのモニターを睨みつけながら独り言を言う癖が染み付いてしまったのか、一人でいるとつい気を抜き、思ったことを声に出してしまう。

 今取りかかっている本体構築がようやく今日出来たので、明日からは在庫情報に関する構築の手伝いにまわり、検索プログラムの構築については、外注先に進捗度を電話で問い合わせなければならない。

 眠気を上回る空腹と疲労に苛まれながらも、啓太郎の頭の中ではずっと、明日の仕事がグルグルと駆け巡り続けていた。心なしか脳みそが熱い。もっとも、脳みそが沸騰する前に、おそらく神経が焼き切れるだろう。

 啓太郎は、ソフトウェア開発会社に勤めるSE(システム・エンジニア)だ。とはいっても、開発会社にいることはほとんどなく、大半は、ソフト開発を依頼してきた会社に出向いて常駐している。

 現在常駐しているのはサービス系企業で、毎日、ショッピングサイトのオープンを目指して、ひたすらシステム構築の日々だ。

 二十八歳にしては、SEとして評価され、信頼もされているが、それだけに任される仕事の規模がでかい。そのうえ、よその会社に出向くという勤務形態のため、周囲は「お客様」ばかりの環境で、神経と気をつかう毎日だ。

 生活に潤いが欲しいとまでは言わないが、せめて睡眠欲と食欲ぐらいはまともに満たせる生活であってほしいと啓太郎は祈っている。ついでに性欲も。

 実は啓太郎がマンションの自分の部屋に戻るのは、三日ぶりだ。常駐先の会社のビル近くにあるサウナでシャワーを済ませ、デパートでワイシャツや下着を買い込む日々も、さすがに今日は限界を迎えた。

 仕事がキリのいいところにきたので、とにかく無理して帰宅したのだ。

 エレベーターの扉が開き、前のめりとなって降りる。啓太郎は足を引きずるようにして歩いていたが、ある異変に気づいて足を止める。

 共用通路で一人の人間が、箱のようなものを抱えようとして四苦八苦していた。

 啓太郎の部屋がある五階には六世帯が入っており、大半が朝出かけ、夕方や夜帰宅するという、いわゆる一般的な時間帯で生活をしている住人がほとんどだ。例外は、啓太郎の隣の部屋の住人だった。そもそも、角部屋に住むその人物を見かけたことすらない。

 とにかく、宅配業者がよく訪れるわりには、本人が出かける気配を感じたことがないのだ。非常に静かに暮らしているため、部屋から物音が伝わってくることもない。啓太郎も人に誇れるほど不規則な暮らしをしているが、隣人は夜中でも明け方でも、室内の明かりが消えたことはなかった。

 なんの仕事をしていて、老若男女どんな人物が暮らしているのかすら、すべてが謎の住人。その住人が、とうとう啓太郎の前に姿を現したのだ。

 幽霊じゃないのよな? と自分に対して念押ししながら、啓太郎は目を凝らす。蛍光灯の明かりの下で隣人はどうやら、部屋の前に置かれた発泡スチロールの箱や段ボール箱を部屋に運び入れようと奮闘しているらしい。

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    **** 息を呑んでモニターに見入っていた面々の口から、低い感嘆の声が洩れる。それは啓太郎も同じで、緊張のためさきほどから痛んでいた胃が、やっと苦しみから解放してくれた。「……問題なし、でいいよな?」 誰ともなく尋ねると、数人の男たちが揃って素直に頷く。啓太郎は深々と息を吐き出した。「検索プログラムのテストは、これで終了、と」 言い終わると同時に、拍手と雄叫びが上がる。年内いっぱいはかかるだろうと、絶望的観測がされていた検索プログラムのテストが、なんとクリスマス・イブの夕方に終わったのだ。しかも、無事に。  もちろん、すべての仕事がこれで終わったわけではない。カットオーバーまで、まだやるべき仕事はあるのだ。 だが間が悪いことにというべきか、よかったというべきか、よりによってクリスマス・イブの日に、プロジェクトの一つの山場を問題なく越えてしまった。  普通の人間なら――今日という日を楽しみたいと切望していた人間なら、この瞬間に仕事に対するモチベーションが下がっても誰も責めないはずだ。少なくとも啓太郎は、帰る人間を暖かい眼差しで見送ってやりたい。 ぐったりとして自分のデスクについた啓太郎は、ズキズキと痛むこめかみを揉む。次の作業に取りかからないと、と思うものの、さすがに一息つきたい。  先にメシを食いに行こうかと考えていたところで、ふいに頭上から声をかけられる。「あれっ、羽岡さんは帰らないの?」 「俺には、クリスマス・イブを楽しむ相手もいないからな。それに、暇な奴同士、飲みに行けるほど元気も持て余してない。おとなしく仕事をしていたほうが建設的だ。街の空気に中てられなくて済む」 「そうは言っても、心当たりぐらいあるんじゃない? 今のこの時間ならまだ、プレゼントを十分調達できるだろうし」 啓太郎は顔を上げて、ニヤニヤと笑っている男性社員を見上げる。「はあ?」 「何事も、サプライズが大事ってこと。いつも残業ばかりの彼氏が、突然プレゼントを手に現れたら、彼女は大喜び」 だから、そんなものはいない――、と口中で呟いた啓太郎だが、およそ一週間前、裕貴と交わした電話のやり取りが急に思い出される。あれ以来、裕貴から連絡はない。  きっと、自分の態度に怒ったか、傷ついたのだ。そう考えるたびに啓太郎の胸はキリキリと痛む。 裕貴が何か言ってくるま

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