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第9話 カフェデートの続きは、玄関で♡ ⑤

مؤلف: もふねこ
last update تاريخ النشر: 2026-08-24 18:03:00

「うん、誰も気付いてもないみたい。もう1回だけ…」

ボクはゆっくりとキスをした。

少し上向きで目を瞑った智也くんは、周りから見たら居眠りしてるようにも見えなくもないと思った。

「ボクたちだけの秘密だね、ふふ」

智也くんに抱きつき、耳元で囁いた。

「耳元で囁かれると変な気持ちになりそうだわ…。これトラがしたかった普通のデートとは違うことになってるな?」

「羽を伸ばしすぎたかも」

「トラに羽がついたら天使にでもなりそうだな。デカすぎてイメージと違うけどな」

「デカいって…、デカいボクに押さえつけられるの好きでしょ?」

「お、おう、それはそうだな。あ、おっと!」

智也くんは手
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  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第9話 カフェデートの続きは、玄関で♡ ⑥

    *** そのカフェのオリジナルブレンドのコーヒー豆を購入して店を後にした。 街灯の照らされた道を当たり前に手を繋いで歩く。 春先の夜はまだ冷んやりとした空気が漂う。駅前を抜けると、あっという間に人はまばらだった。 さっきの昂りは、身体の芯に残っていて、絡めた指先が智也くんの指先をなぞっていた。 「家に着いたらオレがコーヒー淹れてやるからな」 「うん、豆から挽いて淹れると家でも美味しいよね」 「特にオレが淹れるとな」 智也くんのニコッと笑った得意気な顔は少年みたいで可愛い。 「そうだね、愛も一緒にブレンドされるもんね」 「そ、トラのために美味しい淹れ方覚えたしな」 「ありがと!コーヒー飲んだら、ご褒美エッチしてあげる」 「ご褒美と言うよりも、さっき強制的に止められたからだろー?」 「へへへ、バレてる。でも、智也くんだってそうでしょう?」 くるりと目を向けた。 「まあ、オレはそのつもりだけどね」 そう言って、ボクの手をぎゅっと強く握った。 家に着くと、ドアが閉まるか閉まらないかのうちに、暗い中抱きしめ合い、お互い貪るようにキスをした。 一瞬、智也くんに触れているはずの唇や手の感覚が分からない気がした。 でもボクは気持ちを止めることは出来なかった。 「…はぁっ、トラ、コーヒーまだ飲んでないな」 キスの合間を縫って智也くんが声にした。 「だって、こんなの我慢できないでしょっ…」 智也くんの上着を剥ぎ取るように脱がしながら答えた。 「だなっ」 今度は智也くんがボクを脱がしに掛かった。 キスを交わしたまま、ボクたちはベッドへなだれ込み、お互いを欲しいまま、身体を重ねた──。

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第9話 カフェデートの続きは、玄関で♡ ⑤

    「うん、誰も気付いてもないみたい。もう1回だけ…」 ボクはゆっくりとキスをした。 少し上向きで目を瞑った智也くんは、周りから見たら居眠りしてるようにも見えなくもないと思った。 「ボクたちだけの秘密だね、ふふ」 智也くんに抱きつき、耳元で囁いた。 「耳元で囁かれると変な気持ちになりそうだわ…。これトラがしたかった普通のデートとは違うことになってるな?」 「羽を伸ばしすぎたかも」 「トラに羽がついたら天使にでもなりそうだな。デカすぎてイメージと違うけどな」 「デカいって…、デカいボクに押さえつけられるの好きでしょ?」 「お、おう、それはそうだな。あ、おっと!」 智也くんは手に取ったスマートフォンを落としそうになり、そのまま体制を崩し、ボクを乗せソファーに倒れた。ボクは智也くんを上から押さえつけるように倒れ込み、意図せず押さえ込んだ。 「やばいな…。上から押さえつけると、気持ちが昂ってくる…」 智也くんを押さえつける手に力がこもっていく。 「ト、トラ、そんな目で見んなっ…」 「平気だよ。ソファーの背で、誰からも見えない…」 とっくに止まってるはずのボクの心臓が、鼓動を早める。 こんな時だけ、全身の血が身体を一気に巡る気がする。 智也くんは跳ね除けようと腕に力を入れているけれど、それは期待の裏返しに感じる。 ボクはジリジリと身体ごと近づく。 「トラッ…、こんなとこで発情してんなっ!」 そう言うと同時

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第9話 カフェデートの続きは、玄関で♡ ④

    「そう言えば、影山さん幽霊の彼氏がいるって言ってたね…。きっとボクみたいなことだよね?」 「本当のことを話してるとしたら、そういうことだろうな。こんな近くで、幽霊と付き合ってるゲイが2人いるって相当な確率だよなー」 「ボク、少し話を聞いてみたいかも…」 どうしても『境界が曖昧』という言葉が引っ掛かっている。どういうことなのか、幽霊にも実は色んなタイプがあって、ボクには当てはまらないかもしれないし…。何か共通点があれば、少しでもいい方向に出来るんじゃないかとか、あれから気付くとずっとモヤモヤしている。 「今度彼氏と来いって言ってみるか?それか、オレたちが出向いてもいいよな」 「幽霊の彼がボクみたく外へ出れるのかもわからないしね」 「場合によってはダブルデートもあるな」 「ホームパーティだって出来るかも」 「秘密を共有出来るヤツがいるのは良いかもしれないな。影山くんにLINEしとこ!」 そう言い終わる前にもうLINEを開いていた。 ボクはいい案かもしれないと思いながらも、知らなくて良いこともあるかもしれないなんて過ぎってしまう。 「トラここ座れよ」 ボンポンと膝上を叩いた。 「い、いくらボクが見えないからって、ドキドキしちゃうな」 とか言いつつ、ちゃっかり智也くんの膝上に跨って座り、腕を首に回した。 夜のカフェは人はまばらで、ボクたちのソファー席は目立つような場所ではなかった。 ボクはキョロキョロと見回して口づけした。 「膝の上に座れとは言ったけど、トラちゃん公共の場で大胆だな〜」

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第9話 カフェデートの続きは、玄関で♡ ③

    「オレからしたら、トラがもし生きていて、みんなの目に映っていたとしたら心配だったな。モテるのは確実だと思うからな」 「んー…、でもボク生きてる時モテた覚えないよ。真面目で目立たないタイプだったし」 「オマエはたぶん、周りからしたら近寄り難かったタイプだぜ。遠くからひっそり思いを寄せられるタイプだな」 「でも、智也くんとはあっという間に仲良くなれたよ」 「オマエそれは、出会いが出会いだからな!特殊すぎるだろっ」 「ふふふふっ、そうだね、ボク幽霊じゃなかったらあんなことにはならなかったと思うよ」 「トラが幽霊で良かったと思うぜ。幽霊だったから出逢えたんだ」 「ボクが生きていたら、智也くんと再開することはやっぱり出来なかったのかな…」 「タラレバは分からんが、幽霊のトラと出逢うより難しかったのかもな!どんな確率か誰かに計算して欲しいわ!アッハハ」 「やっぱりそこは、運命的な確率なんだと思うよ」 「結局そこに行き着くな」 智也くんはコーヒーカップを顔に寄せ目を瞑ったと思ったら、ボクにキスをした。 「キスしてるの隠さなくても平気じゃないの?」 「バッカ、オマエがこの前、オレのキス顔はボクのものだって言ったんだろ!」 「へへ、うん…、ボクだけのだね」 ボクは智也くんに寄り掛かって手を繋いだ。 ただ一瞬、ボクの手が消えていたように思えて怖くなった。でも、気のせいかもしれない。 今は、しっかり手を繋いでいる。大丈夫だ。

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第9話 カフェデートの続きは、玄関で♡ ②

    「トラごめんな。トラに席を立たせちまった。こんな健全なカフェで、あそこまで図々しいヤツ初めてだった。ちょっと隙があったな」 「……ううん、あれは仕方ないよ。積極的すぎ……」 ボクの存在なんて誰にも見えていない……。人間ばかりの場所に出るとやはり痛感する時がある。 今だって、ボクがちゃんと相手から見えていたら智也くんに声なんて掛けなかっただろう。 「智也くんって、モテるよね……。この前は女の人が声掛けて来たよね」 「うーん、モテるのかねぇ?声掛けやすいんかね」 たいして思い当たる節も無いように頭を搔いた。 「やっぱりさ、カッコイイもんな智也くんは……。きっと今までもモテてきたんだろうな」 溜息が出てしまった。 「もしかしたらモテたかのかもしれないが、オレ的には不一致だったからな。そういや、高校の寮では1回ヤバかった。夜中、違和感に目が覚めたら、オレの上に跨ってるヤツがいて、危うく童貞奪われるとこだった」 「えええーっ!そんな人がいたの!?」 「そいつは一番ヤバいヤツだったけど、他のヤツで付き合ってとか、タチして欲しいとか何人かに言われたことあるね。全部断わった。オレはネコ希望だったからな」 「ある意味男らしいくらいにブレなかったんだね」 「確かに」 「…ちょっと心配になるな…。ボクが一緒じゃない時もあんな風に声掛けられたりするのは…」 優しくボクの手の甲に手を乗せた。 「オレ

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第9話 カフェデートの続きは、玄関で♡ ①

    ボクは初デートから智也くんと近所へ買い物や出掛けたりするようになった。楽しいことが沢山増えていくこととは別に、最近気付いてしまったことがある。 今は一緒にカフェに来ていた。 夜に似合う落とした暖かみのある照明に、リラックス感ある二人掛けソファーに深く座って、智也くんは白いカップに入ったコーヒーをゆっくり口に運んだ。 こういう場所でボクは飲み物も食べ物も頼まないことにした。ボクが口にして、周りからどう見えるのか分からないからだ。気味悪く思われることもあるのかもしれないし、もしかしたら智也くんがおかしい人と思われてしまっても困ると思った。 智也くんも気を使ってくれてか、コーヒー一杯だけにしたり、帰りがてらボクの分をテイクアウトしてくれたりする。 こういうお店に2人で入ってみたいと言ってるのは大抵はボクだった。デートらしい場所に憧れがあったんだと思う。 でもたまに、今起こっているようなことがある。 「あのぅ、お一人ですよね…。僕と少しお話ししませんか?」 小柄で可愛らしい男の人が智也くんに話しかけ、返事も待たずに智也くんの隣に座った。ボクの上に座られそうになってボクは思わず立ち上がった。 その人は間髪入れずに話を続けた。 「この前もこのお店で見かけて、今日またお見かけしてやっぱり、どうしてもお友達になりたくて…」 そう言って、智也くんの手に触れようとした。 智也くんはさっと手をどけ、小さな声だが、威圧した低い声を出した。 「ナンパ?セクハラ?どっちにしろ興味無いから他あたって。気分悪いわ」 その男の人は青い

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