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第六十一話 導かれし封印の地

◆◆◆◆◆ ――岩に沈む王たちの影。冷たい空気が石の間をすり抜け、刻まれた封印陣の中心に光が集まっていく。 「遥……」 その声に、遥はゆっくりと顔を上げた。夢の中。彼は、青白く透けたアーシェの姿を見つめていた。 「この先にある。僕の兄が眠る、あの場所が……」 言葉と共に視界が揺らぐ。浮かび上がったのは、広大な石造りの広間。壁には古代文字が刻まれ、床には複雑な魔法陣。高く昇る天井の奥は、薄闇の中に沈んでいる。 「君が来てくれるなら、道は開かれる。……指輪が、君を導くだろう」 光が揺らぎ、アーシェの姿が淡く滲んでいく。その指先に手を伸ばそうとした瞬間―― 霧が立ちのぼるように、彼の姿は静かにかき消えた。 (……ああ、ここが……封印の地) ◇◇◇ 「……っ」 遥はまぶたを震わせ、ゆっくりと目を開けた。 部屋の中には、夕暮れの光が差し込んでいた。厚いカーテンの隙間から、赤く染まった空が見える。少し肌寒い風が、頬を撫でた。 すぐ隣には、金の髪。 コナリーが椅子に座ったまま、眠るように目を閉じていた。けれど遥が動いたのに気づくと、すぐに瞳を開き、柔らかな笑みを浮かべる。 「……目覚めて、良かった」
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第六十二話 揺れる食卓、交わされる決意

◆◆◆◆◆夕暮れ時の柔らかな光が、食堂の高窓から差し込んでいた。重厚な木製のテーブルの上には、湯気の立つスープ、こんがりと焼かれたパン、香草でローストされた鴨肉、そして色とりどりの温野菜の煮込み料理が、所狭しと並べられている。どれも邸の料理人たちが腕をふるった品々で、香りが室内をほのかに満たしていた。使用人たちが食器を整え、静かに身を引くと、食堂には四人だけの静かな空間が残される。遥はまだ少し身体の重さを感じていたが、こうして皆と向かい合っているだけで胸がじんわりと温かくなった。自分が倒れたことを皆が気にかけてくれた。それが嬉しくて、感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。「……いただきます」静かにそう口にすると、それに続くように他の三人の食事が始まった。「………」遥は香草の香り立つスープを静かに口に運び、ひと匙、またひと匙と黙って味わった。けれど、食べ進めるほどに胸の奥で何かが重くのしかかっていく。やがて、そっとスプーンを脇に置いた遥は、目の前の食卓に視線を落としながら、ゆっくりと口を開いた。胸の内には、ずっと伝えなければならない想いが燻っていた――。(今、言わなきゃ……このままじゃ、何も進まない)ふと手を止め、遥は深く息をつく。「……あのさ。俺、話があるんだ」唐突な言葉に、全員の手が止まり、視線が一斉に遥へと向いた。スプーンを置き、遥はまっすぐに三人を見渡した。 にぎやかだった会話が止まり、全員の視線が遥へ向けられる。「夢を見た。アーシェが出てきて……その中で、彼の兄――カイルが封印されている場所を見せられたんだ」コナリーの眉がわずかに動く。ノエルは息をのむように頷き、ルイスは言葉を飲み込んだまま、無表情を保った。「彼は言ってた。『兄を目覚めさせてくれ』って……多分、それが、アーシェの最後の願いなんだ」その言葉に、ルイスの表情が険しくなる。「……だめだ」低く落ち着いた声だったが、そこには揺るぎない拒絶の意志があった。「魔王が再び生まれる可能性がある。もし異能が暴走すれば、手がつけられない。それを目覚めさせるのは、あまりにも危険すぎる」「それでも、俺は行きたい」遥は静かに言い返した。その声には、確かな熱が宿っていた。「彼の願いを、俺は無視できない。……それに、確かめたいんだ。あの兄弟が、本当に望んでいたものが何だっ
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