音々の言葉に輝の心は、とろけるように甘く満たされた。彼は彼女の唇に優しくキスを落とし、舌で彼女の柔らかな唇を愛撫した。「音々、あなたはきっと素晴らしい母親になるよ」それを聞いて、音々はドキッとした。自分は、いい母親になれるだろうか?今日まで、自分が結婚して、子どもを持つなんて、想像もしていなかった。輝と出会ってから、自分の人生は大きく変わった。付き合ってから1ヶ月も経たないうちに、自分たちは夫婦になった。まさに、電撃結婚だ。いや、もし自分たちが望めば、電撃出産だってあり得る。結婚して子どもを持つなんて、人生の一大イベントなのに、それをたった1ヶ月で済ませてしまったなんて......思い返してみても、なんだか信じられない気分だ。だけど、自分はこの変化を悪いことだとは思っていない。ただ、自分の出生の秘密が......輝の熱く激しいキスによって、彼女の思考は中断された。このままでは、また長いキスが始まってしまう。音々は慌てて彼の肩を押した。輝は名残惜しそうに彼女を解放した。「お腹空いたか?材料を買ってきたから、何か作るよ」「うん、お願い」音々は輝の首に腕を回し、彼に抱き上げられて部屋の中へと運ばれた。輝は音々をベッドに降ろした。「荷物は全部、こっちに運んできたんだ。式の前は、こっちに住もうと思っている。家族はみんな雲水舎にいるし、あそこにいたら窮屈だろうと思って。どうかな?」「いいね!」音々は彼を見て、笑顔で言った。「私のこと、よく分かってるじゃない。年上の人と話すのは苦手だから、気を遣ってくれてありがとう」「男を見る目があるってことだね!」音々は輝をちらりと見た。「私の目は確かだから、間違えるはずないでしょ!」輝は音々の言葉が嬉しくて、彼女の顔を両手で包み込み、何度もキスをした。そして満足そうに音々を解放し、「ご飯作るから、先に着替えて待っててくれ」と言った。「うん」輝が出て行くと、音々はスーツケースをクローゼットに運んだ。パジャマに着替えると、輝と自分の服を取り出し、クローゼットに掛けていった。そして、彼女はキッチンにいる輝の元へ向かった。一方キッチンでは、輝がエプロンを着けて、調理台で食材の準備をしていた。音々が来ると、彼は笑顔で言った。「さくらんぼを洗ってテーブルに置い
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