ゾクリと背筋に駆け抜けるものがあり、和彦は手足をばたつかせてもがくが、反対に賢吾は指の根本まで呑み込ませようとしてくる。さきほどの比ではない激しさでえずき、息を詰まらせる。涙目で睨みつけた先で、明らかに賢吾は興奮していた。「あんた、こんな嗜好があったのかっ……」 ようやく指が引き抜かれて、咳き込んだあとに和彦が非難の声を上げると、悪びれる様子もなく、ぬけぬけと賢吾が言い放った。「いままではなかったから、きっとお前のせいだな」「人のせいにっ――」「それとも、この部屋のせいか」 再び口腔に指を押し込まれて、抗議の声は消える。代わって、和彦のくぐもった呻き声と嗚咽が部屋に響く。口から溢れ出る唾液で顔の下半分がドロドロになっても、それでも賢吾はやめない。 生理的な反応から涙まで出てきたが、その頃には困惑を上回る怒りから、賢吾を睨みつける。今の賢吾から感じるのは、明確な支配欲だった。それが嫉妬によって誘発されたものにせよ、甘受できるものではない。込み上げてきたものでいよいよ窒息しかけたところで、ようやく解放されると、和彦はカーペットに顔を伏せて激しく咳き込む。今この瞬間の賢吾なら、力加減を間違えて自分を殺しかねないと、本能的な危機感を抱いていた。 和彦は肘をつき這うようにして離れようとしたが、易々と腰を掴まれ引き戻され、ついでとばかりにベルトを緩められる。「賢吾っ」 有無を言わせずパンツと下着を引き下ろされ、奪い取られてから、荒々しく尻の肉を掴まれる。いつになく乱暴な行動に、往生際悪く足をばたつかせて抵抗を試みていた和彦だが、背にどっかりと乗りかかられて息が止まりそうになる。あとはもう、悔しいがなし崩しだ。「うくっ」 尻の間に指が這わされたかと思うと、内奥に指がねじ込まれる。唾液で湿らせる程度の配慮はあるようだが、雑に蠢かされてすぐに指の数が増やされる。指の腹で強く襞と粘膜を擦り上げられて、痛みに声を洩らす。 好き勝手に動く指に肉を押し広げられ、解される。自分ではどうしようもできない反応として、内奥がひくつき、賢吾の指を締め付ける。その感触を楽しむように、指が出し入れされると、たまらず和
Zuletzt aktualisiert : 2026-10-16 Mehr lesen