食事会から数日が経ったある日、私は一通の招待状を受け取った。差出人は、以前の食事会で顔を合わせた女性だった。組の関係者の奥様方が集まる昼食会を開くので、ぜひ参加してほしいという。「……どうしようかな」招待状を眺めながら呟く。先日のことがあったから、正直なところ、あまり気が進まなかった。けれど、あの場にいた全員が嫌な人だったわけではない。私を庇おうとしてくれた女性もいたし、俊くんの妻として、いつまでも付き合いを避けるわけにもいかないだろう。「何見てんだ?」俊くんが隣から覗き込んだ。「昼食会の招待状。行こうか迷ってて」差出人の名前を見た途端、俊くんの眉が寄った。「……これ、誰から渡された?」「今朝、届けてもらったの。どうかした?」「いや」俊くんは招待状を手に取り、しばらく眺めていた。「行きたいか?」「うーん。ちょっと不安だけど、せっかく誘ってもらったし」「無理して付き合う必要はねえぞ」「でも、俊くんの奥さんなんだから、少しはちゃんとしないと」そう言うと、俊くんは困ったように笑った。「お前はもう十分ちゃんとしてるよ」「そうかな」「ああ」俊くんは招待状をテーブルに戻した。「行くなら、俺の方でも話を通しとく」「ありがとう」私はほっとして微笑んだ。◇昼食会の会場は、都内のホテルにあるレストランだった。案内された個室には、すでに十人ほどの女性たちが集まっていた。「幸子さん、いらっしゃいませ」主催者の女性が笑顔で迎えてくれる。「本日はお招きいただき、ありがとうございます」私が頭を下げると、女性は少し申し訳なさそうに言った。「先日は失礼なことを申し上げた方がいたようで……。今日
Mehr lesen