あの土砂降りの霊園での出来事から、あっという間に一週間という時間が過ぎ去っていた。 智哉さんが下した折衷案は驚くほどうまく機能していて、屋敷の中には再び穏やかで規則正しい日常が戻ってきている。 智哉さんが会社へと出勤し、私と佐々木さんだけが残される穏やかな午後のティータイム。 佐々木さんはいつものように洗練された所作で、私の前に湯気を立てる香り高いダージリンティーをセットしてくれた。そして、カップの横に添えられたティースプーンの位置を微調整しながら、ふと手を止め、どこか申し訳なさそうに口を開いた。 「ひより様……今更このようなことをお伺いするのは筋違いかもしれませんが。本当に、私を解雇なさらずにこの屋敷に置いていただいて良かったのですか」 その問いかけには、彼女がこの一週間、ずっと胸の奥に抱え続けていた深い罪悪感が滲んでいた。 何のお咎めもなく元のポジションに収まっている自分自身に対する戸惑いがあるのだろう。 私は差し出されたティーカップの繊細な取っ手に指をかけ、ふわりと立ち上る紅茶の良い香りを胸いっぱいに吸い込んだ。 そして、彼女の不安を煽らないように、嘘偽りのないありのままの率直な感想を紡いだ。 「正直に言うと……最初の数日は、どう接していいか分かりませんでした」 実際、真実を知った翌日は、彼女が淹れてくれた紅茶を飲むのにもほんの少しだけ緊張してしまったし、彼女の方も私と視線を合わせるのを躊躇っている節があった。けれど、彼女の仕事ぶりは以前と変わらず完璧で、私に対する気遣いにも一切の手抜きはなかった。 そうして一週間が経つうちに、私たちは自然と以前のような、いや、秘密がなくなった分、以前よりもずっと風通しの良い関係へと戻っていくことができた。 「ひより様は、本当に正直で、それでいて底抜けにお優しい方ですね」 佐々木さんの口からこぼれ
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