「名前は確かケーンとギンヌ。バクロサという軽業師のもとで助手をしながら修行していました」「バクロサ?」「知っているの? ルビンス」「ああ、有名な軽業師だ。しかし、だとすると……」 なんだなんだ? いわくがありそうな物言いだな?「いや、バクロサ一門ならそれこそこんなところには来ないだろうから、頭の片隅に留めておくだけにしよう」「お館様、サラ様を助ける際に気になる人物を見かけたので探したいのですが」「どんな人物だ?」「以前あくどいキャラバンで用心棒をしていた女なんですが、腕は確かで根はいいやつなんですよ」「名前は?」「キャラです」 はい、採用。 美人だといいなぁ。「しかし、そうなるとますます困ったぞ」「何を困っているの?」 箱入りだったのか?「まず、元々の予定だった二ヶ所の訪問と人探しにサラの警護。どう振り分けるべきかと思ってね」「二手に分かれましょう」「簡単にいうなよオギン」「簡単ですよ。サラ様だとバレなきゃいいんでしょう?」 翌日、僕らは僕とサラ、オギンとルビンスに分かれて行動することになった。 サラはオギンに変装を施されてどこにでもいそうな町娘になった。 目の覚めるような美人や、印象に残ってしまう不美人にはしない特殊メイクってのは実はなかなか難しいことだと思うんだけど、そこは優秀な情報戦士うまいさじ加減だ。 ついでに僕もメイクをしてもらって別人になりすます。 これで僕自身の印象もなくなったろう。 そんなこんなで学者先生のところへ行ってスカウティングをしていてふと、(あれ? あさって集合した時別人だったら学者先生困んじゃね?) とか思ったけど、ええい、ままよ。 その後、ホルス市を見て回っていてふと、気になったのでさらに質問をする。「ホルスには乗れる?」「え? あの……」 はいはい、乗れそう
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