右にいる爽やかな青年風のイケメンは、無邪気さと色気を絶妙に混ぜ合わせたような笑顔を浮かべ、ブドウを一粒つまむと、気遣うように彼女の唇の前に差し出した。「お姉さん、これ食べてみて。すごく甘いよ」柚希の体は無意識のうちに少しこわばったが、悔しいけれど、これは本当に最高級の贅沢だった。口の中には甘いフルーツ、体は心地よくマッサージされ……これを断るなんて、本当に至難の業だ。さらに凄いことに、他の八人のホストたちもただ突っ立っているわけではなかった。誰かが指を鳴らしたかと思うと、ノリの良いダンスミュージックが流れ出し、彼らは素早く散開して彼女の前に横一列に並んだ。そして、ビートに合わせて一糸乱れぬ動きで、極めて挑発的な足上げダンスを踊り始めたのだ。スーツのパンツに包まれた、まっすぐで力強い長い脚。その動きには力強さと美しさが完璧に融合しており、彼らの視線は大胆に彼女をロックオンし、無言の誘惑に満ちていた。そして、彼女に一番近い位置にいる男に至っては、なんとスーツのジャケットを直接脱ぎ捨ててみせた。その下には、素肌に直接黒いサスペンダーだけを身につけていたのだ。引き締まったシックスパックとセクシーなV字のラインが、二本の細いサスペンダーの下でほぼ露わになっていた。柚希の視線は、その見事な筋肉のシルエットに思わず引き寄せられた。魔が差したように、彼女は手を伸ばし、それをそっと押してみた。引き締まった感触、はっきりとしたライン、若々しい活力に満ちていて……すごくいい。でも……やっぱり炎真のあの腹筋には敵わない。あの、岩のように頑丈で、一寸の隙もなく爆発的な力強さを秘め、火傷しそうなほどの熱と、彼特有の冷たくて危険な香りを放つあの体には……そんな比較の念が頭に浮かんだ瞬間、柚希は自分で自分に驚いてしまった。どうしてこんな時に、炎真のことなんか思い出しているの?ちょうどその時――バンッ!個室のドアが外から勢いよく開け放たれた。一瞬にして、喧騒の音楽も、男たちの浮かれた笑い声も、まるで一時停止ボタンを押されたかのようにピタリと止んだ。部屋にいた全員の視線が、一斉にドアの方向へと向けられた。そこには、光と影の境界線に立つ、炎真の長身のシルエットがあった。彼はパリッとした黒のロングコートを着ており、その端正な顔立ち
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