※前書き:変則麻雀のルールが出てきますが、おぼえる必要はないです。「ロンです!」「ごめんなさい、ロン」「ロンでございます」「……ロン」「ふぁっ!?」 セーラー服を着たまま、お風呂に浸かりつつ4人同時ロンというおそらく全異世界を総合しても一人として味わったことがないであろう体験をしているのがわたしこと、高町みさき満三十歳である。この世界では天が灰色に染まる時に一斉に歳を取る数え年制がメジャーなようであるが、わたしは地球人であり日本人である。つまり、誕生日までは歳を取らない。三十一歳まではまだ数ヶ月の余裕があるはずだ。繰り返すがあるはずなのだ。念のためもう一度言っておくと、わたしはまだ満三十歳である。 スーパー銭湯に案内されたわたしたちが手にしているのは耐水性のマージャンカードだ。通常、麻雀といえば親指程度の大きさの小さな牌を使って行われる遊戯なのだが、マージャン卓を用意できない環境でも遊べるように、牌をトランプのカードのように仕立てたものが市販されていたのである。 どうしてこんなことになったかと言うと、原因はメカクレちゃんである。どうしてもマージャンで遊びたかったのか、遅れてやってきたかと思うとこの耐水性マージャンカードを持ち出したのだ。おもちゃ屋さんだか雑貨屋さんだかから持ってきたらしい。そんなにまでしてマージャンがやりたかったんかい……。 そんなわけで、まずはメカクレちゃんとメガネちゃん、そしてわたしの3人でお風呂に浸かったままの3人マージャンというエクストリーム・スポーツがはじまったわけなのだが、それを興味津々に見守っていたのがミリーちゃんとサルタナさんである。「せっかくだから、みんなで遊びませんか?」「……うん」 というメガネちゃんの一声に同意したメカクレちゃんは、初心者込みの5人でも遊べる変則ルールを即興で考え出した。まず、手牌は通常12牌であるが、これを4牌とする。これは通称4枚マージャンと言われるもので、マージャン初心者向けに基本ルールを教える時に実際にプレイされているものである。 そして、フリテンやドラなどのややこしいルールはなし。捨て牌もきれいに並べたりはせず、卓の真ん中にババ抜きのように適当に捨てていく。これは中国式マージャンと同じだ。マージャン発祥の地は中国のはずなのに、日本やアメリカで魔改造されたルールがいまやメジャ
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-07-13 อ่านเพิ่มเติม