数日後。 進路希望調査票を提出していない私を見て、先生が声をかけてきた。 「とりあえず大学の説明会に行ってこい。話を聞くだけでも違うから。」 その言葉に押されるように、模試で適当に名前を書いた大学のオープンキャンパスへ足を運んだ。 せっかくだし、いろんな学部の話を聞いてみよう。 そう思っていた。 ……思っていたのだけれど。 最初の全体説明が思った以上に長かった。 ようやく終わった頃には、もう体力も集中力もほとんど残っていない。 「もう一学部だけでいいや……。」 そうして聞いた学部の説明も、なぜか心には引っかからなかった。 興味がないわけじゃない。 でも、「ここで学びたい」と思えるほどではない。 帰り道。 その学部は静かに候補から消えた。 駅へ向かう途中、スマホを取り出す。 気づけば、蒼人とのトーク画面を開いていた。 『私って何に向いてるのかな』 送信。 数分後。 『自分で考えなよ』 「……はいはい。」 思わず苦笑する。 いつも通りの返事だった。 スマホをカバンへしまおうとした、その時。 もう一度通知が鳴る。 『教育系とか見に行ってみれば』 一瞬、画面を見つめた。 珍しい。 蒼人が自分から何かを勧めてくるなんて。 その一言だけなのに
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-08-11 อ่านเพิ่มเติม