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『娶り』って言葉、最近ではほとんど聞かなくなったけど、祖父の世代だとまだ使ってた記憶がある。田舎の古い家では、『嫁をもらう』という言い方と一緒に、男性が女性を家に迎え入れるというニュアンスで使われてたみたい。
これに対して『結婚』は男女が対等に結びつく現代的な概念だよね。戦後の民法改正で家制度が廃止されてから、『娶り』という表現が減っていったのも納得できる。『鬼滅の刃』の大正時代設定でも、『結婚』という言葉が使われているのが興味深い。時代の流れとともに言葉の持つ意味合いも変わっていく典型例だと思う。
中国文化からの影響を考えると面白いですね。漢字の『娶』には『取る』という意味の要素が含まれていて、古代中国では文字通り女性を他家から『取ってくる』行為を表していました。日本に伝わってからも、武家社会では家督を継ぐための婚姻として『娶り』が重要視された歴史があります。
これが『結び』と『婚う(こん)』から成る『結婚』とは根本的に異なる概念です。『三国志』の時代劇を見ていると、政略結婚が『娶妻』と表現される場面がありますが、現代日本の感覚からするとかなり違和感がありますよね。言葉の変遷から見える婚姻観の変化は本当に興味深いものです。
日本語の『娶り』という表現には古風な響きがあって、特に男性側から見た婚姻のニュアンスが強いですね。平安時代の文献を読んでいると、『娶る』という行為には家同士の結びつきや社会的地位の保全といった要素が色濃く反映されていました。
現代の『結婚』が個人同士の関係を中心に語られるのとは対照的で、『娶り』には家制度や家長の意向が大きく関わっていたようです。『源氏物語』でも、男性貴族が女性を『娶る』場面では政略的な側面が描かれています。この言葉の持つ歴史的な重みを考えると、単なる婚姻以上の社会的契約という意味合いが浮かび上がってきます。
若い世代から見ると、『娶り』はまるで時代劇のセリフみたいに感じるかも。SNSで『結婚しました』と報告するのが普通の今、『娶りました』と言ったら冗談と受け取られそう。
でもこの違いは単なる言葉の流行だけじゃない。『娶り』が示す男性優位の婚姻観と、『結婚』が示すパートナーシップは、社会の価値観の変化そのものを反映している。『ワンピース』のサンジが『結婚』について語るシーンと、『忠臣蔵』の『娶る』場面を比べると、200年の差が如実に現れてて考えさせられる。言葉は生き物で、時代と共に息づいていくんだなと実感します。