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帰る朝、恋う夜

帰る朝、恋う夜

ゼロから会社を立ち上げた彼氏・深沢悠樹(ふかざわ ゆうき)が、やがて一流の実業家になった。 だが彼は公私混同を嫌い、会社の成功に私が半分貢献していても、私・白石琴音(しらいし ことね)の入社を認めようとはしなかった。 私の母・白石幸子(しらいし さちこ)が病気になり、手術費が急に必要になった時も、悠樹は一切首を縦に振らなかった。 「採用の話といい金の話といい、俺の立場を考えたことがあるか?示しがつかないだろう」 仕方なく彼に頼るのをやめた私は、家に残っている物を全て売り払い、なんとか手術費をかき集めた。 だが支払いの窓口で、看護師に制された。 「その腎臓はもう他の方に。もう少し待っていただくことになります」 頭が真っ白になった次の瞬間、悠樹が木村日向(きむら ひなた)を連れて手術室へ入っていくのが見えた。 私が必死に順番を待っていた腎臓を、彼は何でもないように彼の後輩に譲ってしまったのだ。 食い下がろうとした私に、悠樹は警察を呼んだ。 留置所に二十四時間拘留された私は、母の最期に間に合わなかった。 手術が成功した後、悠樹は街中に花火を上げてその女の回復を祝った。 私はひとり、霊安室で泣き崩れた。 彼の「公私混同しない」という信念は、揺るぎないものなどではなかった。 ただ、私には適用されなかっただけだ。
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すれ違った愛

すれ違った愛

早瀬遼真(はやせ りょうま)が、私の親友と結婚すると決めた日。 みんなが私の失態を笑っていた。 彼は私の顎をつまみ、誘惑するように低く囁いた。 「一言、俺に謝れば、全部水に流してやる。やり直そう、紗世(さよ)」 私は彼の望み通りに言った。――「ごめん」 その瞬間、遼真の目に浮かんだのは嘲り。 唇の端が歪み、冷たく笑った。 「深見紗世(ふかみ さよ)、お前って本当に安い女だな」
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失われた恋と彼女

失われた恋と彼女

出張から一日早く帰宅し、私はクローゼットに隠れて藤堂誠を驚かせようとした。 夕方七時、彼は家政婦に料理四品とスープを作らせ、自分は食事中だと、メッセージで私に告げた。 夜九時、彼は嗄れた声で、風呂に入り新しいシーツに替えたからきっと気に入るだろうと言った。 私は信じなかった。クローゼットの中で三時間、彼と清水彩葉がベッドで睦み合う声を聞いていたからだ。 清水彩葉は、彼が深く愛する幼馴染だ。 自嘲気味に視線を落とし、躊躇なくスマホのウェブページを開いた。 「清水さん、偽装死サービスのご予約が完了しました。 死亡時間:一週間後。 死亡場所:結婚式場の世紀ビル屋上。 死因:飛び降り自殺」 ......
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解けない恋の魔法

解けない恋の魔法

ブライダル会社に勤める緋雪(ひゆき)は、新企画のためのブライダルドレスのデザインを、新進気鋭のデザイナー・最上梨子(もがみりこ)に依頼しに行く。 しかし、オファーを請ける代わりに、ある秘密を守ってほしいとマネージャーである宮田(みやた)に頼まれてしまう。宮田は見た目とは違って中身は変わり者で、緋雪は振り回されるが、冗談めかしながらも好きだと言われるうちに意識し始める。 だが、宮田を好きなモデルのハンナに嫉妬された緋雪はあからさまに意地悪をされて……
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失われた愛のかけら

失われた愛のかけら

「深山沙羅(みやま さら)さん、本当にこの実験を受ける決意は変わりませんか?」 白衣のスタッフが探るような目で尋ねてきた。 沙羅はしっかりとうなずいた。 「はい、お願いします」 「かしこまりました。この実験同意書にサインをお願いします。実験が始まると、あなたの記憶はすべて消去され、これまでの人生の出来事は一切思い出せなくなります。もう後戻りはできません。よく考えてからご署名ください」 沙羅は数秒間だけ黙り、自分の人生を走馬灯のように振り返った。 色あせて、短い人生には、もう思い出す価値のある人も出来事も残っていなかった。 ペンを取って、自分の名前を書き、同意書をスタッフに手渡す。 「書きました」 「ありがとうございます、沙羅さん。来週、研究所でお待ちしています」
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離婚から始まる恋

離婚から始まる恋

離婚したばかりの藤崎悠真は、もう二度と恋をしないと決めていた。 孤独な日々を埋めるのは仕事と味気ない日常だけ。そんな彼の前に突然現れたのは、クールで義理堅い青年・橘蓮。初対面のはずなのに「君を見つけられて幸せだ」と真っ直ぐに告げる彼に、悠真は戸惑うばかり。けれど、蓮が自分の笑顔を見るたびに照れ、真剣に向き合ってくる姿に、揺れ動く心を抑えられなくなっていく。 ──男同士の恋に未来はあるのか?  失った愛の先に待っていたのは、“初めてのときめき”だった。
BL
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かつて秘めた恋心

かつて秘めた恋心

「今回の政略結婚は、私が行きます」 沢城絵理奈(さわしろえりな)がそう告げると、会議室に息を呑む音が響いた。 「ふざけるな!」 父親が真っ先にテーブルを叩いた。 沢城家には四人姉妹がおり、絵理奈は末っ子で、家族全員から最も愛されて育った。 幼い頃から欲しいものは何でも手に入れ、役員会の頭の固い年寄りたちでさえ、彼女には甘かった。 「今回の縁談は地獄へ身を投げるようなことだ。お前をそんな場所に追いやるわけにはいかん!速水のところの若いのとさっさと、そうだな、数日中にでも婚約を……」 「お父様」 絵理奈は父の言葉を遮った。 「和己が今日ここに来なかった。それが答えよ。彼に私と結婚する気がないのなら、待つ必要はありません」 父親の顔色が変わった。 「絵理奈くん、我々も方策は考える。だが、相手の周防家は人を食い物にするような連中だ。周防家の当主は、前の婚約者二人がどちらも精神病院送りになっているんだぞ!」
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愛はそよ風のごとく

愛はそよ風のごとく

火事が起きたとき、夫と息子は別の女性を守りながら避難した。 彼らは私をつまらないと軽蔑し、何度も私を置き去りにした。 それで、私は手術を受けることにした。すべてを忘れ、家を離れて新しい生活を始めた。 しかし彼らは後悔し、ずっと私を探し続けた。 だが、私はすでに彼らを愛しておらず、新しい家族ができていた。
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聞こえない恋の復讐

聞こえない恋の復讐

「兄さん、一週間後、私も一緒に海外行くから」 電話口の田村明人(たむら あきと)は思わず声を詰まらせた。 「お前、聴力を失ったとき何度も海外での治療をすすめたのに、あれだけ嫌がってただろ。今になって聞こえるようになったってのに、なんで急に旦那を捨てるって話になるんだ?」 「翔平と離婚するって決めたの」 「あんなに仲良かった夫婦だったのに……なんでだよ?」 高橋彩音(たかはし あやね)はわずかに笑った。どこか、寂しげな雰囲気が漂っていた。
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行き過ぎた愛

行き過ぎた愛

朝倉隼人(あさくらはやと)と一緒に同窓会に参加したら、みんなに聞かれた。 「ねえ、結婚はいつなの?」 「まだ決めてない」 「10月1日」 私たちは同時に口を開いた。彼はびっくりしたように顔を上げて、私をじっと見た。目に浮かんでいたのは困惑と苛立ち。 彼の視線を無視して、私は顔をそらしながら真面目に説明した。 「10月1日に結婚するよ。よかったら来てね」 彼が何を聞きたいのかは、わかってる。付き合って8年、一度も結婚の話なんて出たことがなかった。 「結婚のこと、もう少し考えようって言ってただろ?そんな風に結婚を迫って、楽しいのかよ?」 彼は私を人目のつかない隅に引っ張っていき、顔を真っ赤にして怒鳴った。私は彼の手を振り払って冷たく言う。 「あんたが待ちたいなら勝手に待てば?私は私で、結婚するだけ」 彼はもうとっくに私に飽きて、若い女の子を見つけて浮かれていた。うまく隠しているつもりだったけど、バレバレだよ。 幸いなことに、私が結婚する相手は――彼じゃない。
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