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第37話・逃げ切れ逃げ切れ

Penulis: 新矢識仁
last update Tanggal publikasi: 2026-06-05 05:11:28

「我が君、やっと追いつけた……!」

 銀のきらきら髪を振り乱し、ヴァリエとか言った女騎士は牛車の前に膝をつく。

「んな、馬鹿なっ」

 アレが起き上がろうとして、また寝込む。

「無理するなアレ」

 風を送っていた帽子を慌てて被り直し、アレの様子を伺って、女騎士を無視。

 無視された女騎士はあわあわとなりながら言葉を紡ぐ。

「失礼しました、我が君の御許可も得ずにスキルを使うなど! しかしここでスキルを使わねば我が君には一生追いつけないと思い、つい……! 申し訳ありません! わたくしのスキルは「追跡」、最後に言葉を交わした相手ならば、何処にいようと転移して追いつけるのです! 一度「追跡」したら言葉を交わし直さなければなりませんが!」

「…………!」

 アレは悔しい顔をした。自分の「移動」で、逃げ切ったと思ったのに、と。

「アレのせいじゃない」

「……俺のせいだな」

 ぼそっとサージュが呟いた。

迂闊うかつに会話してしまった俺のせいだ。申し訳ない」

「いや、悪いのはあのひと

 自分が悪い合戦が始まりそうだったので、ぼくは責任を膝をついて頭を下げている女騎士に向けた。

「騎士
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