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第66話・水路

Penulis: 新矢識仁
last update Tanggal publikasi: 2026-07-04 06:04:44

「じゃあ、水路が出来るようにと念じてくれ」

「ああ、やっぱり」

 ナーヤーはこの町の法則に気付いたらしく、すぐに目を閉じて集中する。

「念じてくれと言われても」

「この町にポルティアの家は出来ただろ?」

「ああ……おっそろしく高級なのが」

「「そんな家を持てればいい」って一度として思ったことはないって言える?」

「言えない……無理だと諦めた夢だけど……」

「それと同じ。この町に水路があるといいなって考えるんだ。あとはシエルのアイディアとぼくのスキルが完成させてくれる」

「…………」

 ポルティアはしばらく眉間にしわ寄せてこめかみを指で押さえていたけれど、目を閉じて集中の体勢に入った。

 ヴァリエは最初から分かってます大丈夫な笑みで手を組んで念じている。

 そして、ぼくも集中する。

 シエルが空を見上げ、叫ぶ。

「ヴァダー!」

「おう!」

 こればかりは「まちづくり」のスキルだけでは出来そうにないので、ヴァダーの「水操」と「合わせ」ることにした。

 ばしゃばしゃっと水音が聞こえる。水音は遠くなったり近くなったりする。

 本当、こういうことを考えるシエルと実行できるヴァダーがすごいよ。

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