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第71話・駆け引きの裏側

Auteur: 新矢識仁
last update Date de publication: 2026-07-09 05:24:10

「ほほぅ、これはお若い」

 グランディール町長として訪問したぼくを見て、開口一番彼はそう言った。

「ええ、よく言われます」

 ぼくは町長の仮面をつけて微笑む。

「しかし、出来たばかり、ランクもついていない町で、スピティのトラトーレとデレカート二大商会と取引されているとは」

「町民のおかげです」

「なるほど、町長に忠実な町民がいるということですか」

「ええ」

 忠実な町民。

 町に住む人のことをどう思っているのか。

 苦虫を千匹は噛み潰したいところだけど、町長の仮面は優秀で、そんなぼくの内心を見事に覆い隠している。

「うらやましい限りで」

「おや、デスポタ町長はそうではないと?」

 ファヤンス現町長、デスポタ・ティランノは、ぼくを尊重するようで見下しているのが見え見えの態度で言う。

「そうなんですよ、お若いクレー町長にはまだお分かりにはなりませんでしょうが」

「町長の先輩であるデスポタ町長をそこまで悩ませる町民がいるとは」

「町民ではなく、町民たち、ですよ」

 デスポタ町長は苦笑い。その顔をしたいのぼくなんですけど。

「教育し直してやらなければ」

「教育、ですか」

「そう。町のために役
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  • Lv1・Maxからのまちづくり   第8話・スキル学

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  • Lv1・Maxからのまちづくり   第7話・炎の舞

     盗賊団の皆さんが感動と号泣と荷運びを終えたところで、ぼくとアナイナがいる家にやってきた。 手に手に、焼けた魚だの炙った干し肉だの多分酒が入った壺だのを持っている。「……えーと?」「飲もう!」「えーと」 シエルさんの端的な言葉に悩んでしまったぼくに、ヒロント団長が笑いかけた。「儂らだけの町を造ってくれたお礼と、儂らのこれからを祝って、宴会をしようと言う話になった。主役は君だ。来てくれるかな?」「そ……」「喜んで!」 ぼくより先にアナイナが返事した。「アナイナ……」「こういう時はね、盛大にお祝いするのがいいの! みんなもそれを願ってるの! 何がどうあってもこの町を造ったお

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