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Nox.XII『受け継がれる想い』II

Penulis: 皐月紫音
last update Tanggal publikasi: 2025-09-13 18:06:57
天よりクロヴィスの背へと降り立った竜は、首をゆっくりと動かすと、その場に存在する全てを|睥睨《へいげい》した。

爬虫類のような金色の瞳を向けられた者は、例に漏れることなく身体を震わせ、言葉すらも発することができずにその場にへたり込む。

ヴィオレタによって召喚された冥府の眷属達さえも、この竜の前には萎縮してしまっている。

唯一、漆黒の鱗を身体に纏う大蛇――ハイドヴェルズだけが、ヴィオレタを庇うような位置に立ち、上空で巨体を鞭のようにしならせる竜を睨みつけていた。

――『こうして呼び出されるのは、いつぶりか――。いや、これも所詮は〝紛い物〟の記憶か……』

|大蛇《ハイドヴェルズ》の視線を意にも介さず、竜は厳かな声音で独白を始める。

竜が視線を下げれば、そこには悠然と宙に立つ、クロヴィスの姿があった。

「そのとおりだ。君は、かつて女神が産み落として使役したとされる竜の|一柱《ひとはしら》。それを受け継がれてきた記述をもとに僕が再現しただけの存在だ」

『くくく、紛い物の神族と、死神という存在の枠は出ようとも神にはまだ届かぬ〝半端者〟か――』

「あぁ、そうだよ
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