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155話

Auteur: 籘裏美馬
last update Date de publication: 2025-12-27 19:09:43

苓さんとキスを交わしながら、私はここ最近感じていた違和感を確かめるように、自然な流れで薄っすらと唇を開いた。

だけど、苓さんはそれに気付いているはずなのに、唇を重ね合わせるだけの可愛らしいキスばかりを私に贈ってくれる。

以前、一夜を共にしてしまった時の、情熱的な、まるで食べられてしまうんじゃないかと言うくらいのキスは、お付き合いを始めてから1度もされた事が無い。

苓さんがしてくれないなら、と私からしてみようとしたその時──。

「──っ、茉莉花さん……っ」

「んっ、苓さん……?」

私が何をしようとしているのかを察したのだろう。

苓さんはがばり、と私から体を起こして離れてしまった。

私は、苓さんとのキスの余韻に頭がふわふわとしてしまっている状態で。

ぽうっと苓さんを見つめていると、苓さんの喉仏が大きく動いた。

「……っ、待ってください……。深いキスは……駄目です」

「え……?」

苓さんに言われた言葉が一瞬分からなくて。

そして、言われた言葉を理解した瞬間、私は自分がどんな事を苓さんにしようとしたかを自覚してしまい、顔を真っ赤にしてしまった。

苓さんは身動ぎし
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