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第113話

Author: ルーシー
会場を出た玲奈は、会場前で車を待っていた。

先に出た人が多かったせいか、なかなか車がつかまらない。

数分待っても一台も来ず、焦っていた。

何度もスマホを開いてはみるが、誰に電話をすればいいのか分からない。

そんなとき、背後から智也の声が聞こえてきた。

「春日部玲奈」

フルネームに呼び捨て、そして淡々とした口調だった。

振り返ると、沙羅が智也の腕を組み二人並んで立っていた。

まるで絵に描いたかのようにお似合いの姿。

沙羅は玲奈を見て、何か探るような視線を向けているが、智也は言った。

「ちょうど帰るところだ。一緒に行こう」

玲奈はもう一度、がらんとした通りに目をやる。

愛莉のことが気がかりで、迷わず頷いた。

「......ええ」

すぐに智也の運転手が車を横につけた。

三人で乗るとなれば、玲奈が後部座席に座るのはおかしい。

少し考え、彼女は車の反対側へ回って助手席のドアを開けた。

智也は後部座席のドアを開けていたが、玲奈が助手席に腰を下ろしたのを見て、わずかに表情が変わった。

すぐ表情は戻り、沙羅に微笑んだ。

「乗って」

沙羅のドレスは裾が長く、乗り込
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