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第213話

Author: ルーシー
雅子の口ぶりは、沙羅が人の家庭を壊していることを承知の上だと明白に示していた。

それなのに彼女は一片の後ろめたさもなく、むしろ居丈高な態度をとる。

病人であろうと、玲奈にとってはもはや我慢の余地はなかった。

彼女は笑みを浮かべながらも、言葉に毒を滲ませる。

「そんなに首を突っ込むなんて......暇なのかしら?」

雅子は玲奈の罵りに顔を凍らせた。

「まだわからないの?

智也はもうあなたを愛していない。

今、彼が愛しているのは沙羅よ」

玲奈は冷ややかな視線を向け、その瞳には炎のような光が宿る。

「そんなこと、あなたに言われなくても知ってるわ。

でも一つ教えておいてあげる。

今あなたが住んでるこの小燕邸は、半分はまだ私のもの。

私が嫌だと思えば、いつだってあなたを追い出せるのよ。

ここで安心して療養できるのは、私のおかげだってわかってる?」

小燕邸に来てからというもの、智也をはじめ誰もが雅子に丁重に接してきた。

だが玲奈だけは容赦がない。

その剣幕に、雅子は到底耐えられなかった。

ここが小燕邸だということも忘れ、彼女は手近な置物を掴み取り、玲奈めがけて投
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