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第215話

Author: ルーシー
玲奈は実家に戻ると、すぐに風呂に入った。

浴室を出てからスマホを手に取るが、智也からの連絡は一切ない。

メッセージも、電話も。

彼女の言葉を彼が心に留めたのかどうかすらわからない。

離婚協議書にサインをしたのかどうかも不明だ。

けれど、いずれにせよ――離婚はもう先延ばしにできない。

今日進展がなかったなら、明日また催促する。

明日会えないなら、明後日行く。

とにかく毎日、離婚の進み具合を確認するつもりだった。

翌朝、玲奈は智也に何度も電話をかけたが、出ない。

出勤時間が迫り、やむなく切り上げた。

昼休みにもう一度かけると、今度は電源が切れていた。

夜になってようやく繋がったが、電話口はざわついており、智也は薫や洋たちと一緒にいるようだった。

玲奈は単刀直入に訊ねる。

「署名、済ませた?」

雑音にかき消され、智也は聞き取れないらしい。

「あとでかけ直す」と言って、一方的に切られてしまった。

通話の途絶えた画面を見つめ、玲奈は深いため息をつく。

思えば、婚姻届を出したときは、邦夫が智也を無理やり役所へ連れて行った。

ほんの数分の手続きで済んだ。

だが
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