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第399話

Author: ルーシー
二人は深夜一時過ぎまで話し込み、ようやく寝ようということになった。

しかし、布団に入ってすぐ――

下の階から騒音まじりのスピーカーの音が響いてきた。

誰かが拡声器を使って、大声で呼びかけている。

その声を聞いた瞬間、玲奈はすぐに誰か見当がついた。

けれど、心晴のほうがもっと早かった。

たった一声で、下で騒いでいる男が誰か理解した。

――和真だ。

夜中のマンションは静まり返っている。

だが和真の騒ぎで、どの棟でもいくつかの部屋に灯りがついた。

我慢できない住民が、窓を開けて怒鳴る。

「頭おかしいの?

真夜中に何騒いでんの!」

「そうだぞ!

やるなら昼間にやれ!」

だがそんな声すら、和真は耳に入れなかった。

ようやくツテを使って心晴の住まいを突き止めたのだ。

この和解のチャンスを逃すはずがない。

だから、周囲の迷惑など完全に無視して、拡声器で叫び続けた。

「心晴!

悪かったのは俺だ!

全部俺が間違ってた!

許してくれ!」

謝罪の言葉が夜空に響く。

しかし、心晴の胸に湧くのは、微塵の感動もなく――

ただの嫌悪だけだった。

和真は続けて叫ぶ。
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