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第499話

작가: ルーシー
玲奈の返答は隙がなかった。

それでも拓海は不安を拭えずに言った。

「家にはキッチンもある。

俺が作るから、お前はあの子のそばにいてやればいい。

こんな時間に外へ出すのは心配だ」

玲奈は顔を背けるようにして拓海を見て、譲らずに言い返した。

「でも、心晴が城ケ丘のあの店がいいって言ったの」

それを聞いて、拓海は黙り込んだ。

だがすぐに言い添える。

「なら俺も一緒に行く」

玲奈は拓海を見て言った。

「心晴がまだここにいる。

代わりに見てて。

和真がまた戻ってくるかもしれないから」

拓海は「明がいるから大丈夫だ」と言いたかった。

けれど玲奈はそれ以上聞く気がなく、背を向けてエレベーターのほうへ歩いていった。

拓海は彼女の背中を見送りながら、胸騒ぎが消えなかった。

明も玲奈の様子がおかしいと感じ、拓海に言った。

「拓海、彼女について行って。

ここは俺がいるから」

その言葉で拓海は迷いが消え、すぐに玲奈を追いかけた。

マンションの出入口に着いたとき、玲奈はちょうどタクシーに乗り込むところだった。

止める間もなく車は走り去る。

しかも向かった方向は城ケ丘
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