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episode4

مؤلف: 朱音小夏
last update تاريخ النشر: 2026-06-13 15:24:14

黒い髪をサラサラと靡かせ学校へと向かう。今日の入学式を祝うかのように桜の花びらが風に煽られ舞っている。オレの隣には少し長めの金髪を後ろで一括りにして気怠そうに歩いている叶弥がいる。

「朝っぱらから疲れた......」

「凛太朗さんじゃ無いけど、ホントお前ってオレの事になると子供の頃のガキ大将みたいになるよな」

「......ウルセェ......」

オレが叶弥にそう言うと叶弥は力無く項垂れるのであった。そんな叶弥にオレは追い打ちをかけるような言葉をかける。

「いいか、叶弥。中学の時みたいに誰彼構わずケンカ売るなよ?」

「......それは京にも言える事じゃねぇか?」

「オレはケンカを売ったことは無い。......買いはしたケド」

「売るのも買うのもケンカには違いねェじゃん」

「......屁理屈言うな」

オレは叶弥に軽い蹴りを入れる。それに対し叶弥は笑いながら甘んじて受け入れる。

「イテェ(笑)」

「痛くないだろ、バァカ」

そうこうしている内に、二人が新たに通う高校へとたどり着いた。オレ達が校門をくぐりぬけると...そこは男、男、男。そうオレ達二人がこれから通うのは男子校である。

「......ムサ苦しいな......」

「あぁ......」

そんな男の群れの中にオレ達は身を投じた。この高校はオレ達の通っていた中学から進学する者が多かったので、オレと叶弥の噂は知れ渡っている様で、あちこちから視線を感じるのであった。

「なぁんか視線がウルセェな」

「これじゃ平和な高校生活は送れそうにないな......」

叶弥に同意するとオレ達は遠い目をしてしまった。サラバ、平穏。そうしていると、オレ達の元に大男が三人姿を見せた。

「おぅおぅ。五十嵐組の坊ちゃんとそのチワワじゃねぇか」

男の一人がそう言うと別の男が叶弥の胸ぐらを掴んで腕を振りかざした。その瞬間、叶弥は笑みを浮かべ、オレは咄嗟に男の顔面めがけ力いっぱい拳をめり込ませた。すると勢いが良かったのか、男の身体は吹っ飛んでいった。

「オレの愛犬ナメんじゃねぇよ?」

「犬って言うな」

オレに吹っ飛ばされた男は鼻血を出し、前歯が一本おジャンとなった。そして意識もどこかに飛んでいったらしい。仲間の男達はそんな様子を見て、大きな身体を震わせながら校舎へと逃げていった。

「あーあ、やっちまったな、京」

「......オレにヤラせる気満々だったクセに」

「まぁまぁ。......ありかとな京」

叶弥はオレに優し気な笑みを向け礼を言ってきた。それに対しオレは擽ったさを感じ、小さく「......おぅ」とだけ返すのだった。

「それじゃ、鮮烈な高校デビューも果たした事だし、校舎に向かうとするかねぇ。あ、まずはクラス確認しねぇとか」

「何かイヤな予感がする......」

「イヤって何だよ、イヤって」

オレのイヤな予感とはただ一つ。中学の噂が原因で三年間叶弥と離れること無く同じクラスになると言う事だ。......実際、中学の時は小学生の頃ガキ大将だった叶弥をオレが宥めていたため、中学生活を三年間共にする羽目となったのだった。

「オレは京と同じクラスじゃねーとイヤだけどなァ」

「......ハァ。言ってろ。」

そうしてクラス発表がされている掲示板へと来ると案の定、オレと叶弥は同じクラスとなっていた。...これから三年間、平和を祈るばかりであった。

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    ーー誓いを立てた小さな手は、今では立派な男の手となっていた。「けーじ!きょーや!」と慕っていた子供は今では「京兄、叶兄」と呼ぶように。「京兄、今日手合わせ付き合ってくれる?」「んー、そうだな。久々に身体動かさないと。デスク業務ばっかでなまっちまうからな」「!それじゃあ......痛っ!」「おいおい、どこに目ェ付けてんだ、兄ちゃん?」図体のデカい男がぶつかって来てイチャモンをつけてきた。見たところ、どっかのチンピラであろう。「オレ達はなぁ、天下の"五十嵐組"の幹部なんだぜ?痛い目見たくなきゃ慰謝料、払ってもらおうか?」......これは脅迫罪に恐喝罪。アウトだ。「おかしいな......お前らみたいな三下、ウチの組で見た事ねぇぞ?」「"ウチの組"だァ?兄ちゃん冗談言っちゃあいけねぇよ?......もしかして痛い目見たいドマゾちゃんかァ?」「やっちまってください!兄貴!」兄貴と呼ばれた男は俺に向かって拳を大きく振りかぶったりそしてその拳をそのまま振り下ろす。しかしその拳はまるで止まっているかのように遅く、受け止めるのは容易かった。オレがその拳を片手で受け止める流すと、チンピラ二人組は「そんなバカな!!」と言って目をまん丸くする。その隙をついて、オレは回し蹴りをお見舞いした。すると男はいとも簡単に吹っ飛んで行ったのであった。「あ、兄貴ィ?!」「ヒュー。流石"五十嵐組の番犬、田河 京司"!」剛がわざとらしくオレの通り名と名前を言うと、男どもは「ま、まさかあの伝説の......?!」とガタガタと震え始めた。「......で?"五十嵐組"の幹部がなんだって?」「い、いえ!すすす、すみませーん!!」そう言うと偽幹部は走り去って行った。「おっと、"若頭補佐"って教えてやるの忘れてた」「......そこまで言わんでいいわ。」オレは剛の頭をペシリと叩いた。身長はとっくのとうに追い越されている。...悔しい所だ。オレ達がそんな事をしていると、一台の黒いリムジンが停まった。そして中から叶弥が顔を出してきた。「お前らいつまで待っても帰ってこないと思ったら......こんな所で何してやがる。」「......いや、ちょっと地域貢献の為のゴミ掃除を......」「そうそう!京兄はいい事しただけだよ!」「まぁいい。京、もうじき会合の時間だ。早く車に乗れ

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  • その番犬、狂暴につきまして。   episode89

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  • その番犬、狂暴につきまして。   episode88

    それから一週間、一ヶ月と経ち、剛も問題なく幼稚園に通っている。オレの方も叶弥のペアリング攻撃のお陰で太一先生から「悔しいけれど...お二人を応援します...!」と言われ、晴れて好き好きアタックから開放されたのであった。今日も今日とて、オレと叶弥で剛を迎えに幼稚園へとやってきた。幼稚園のママさん達との関係は良好で、「今日も仲が良いわねぇ」「ラブラブで羨ましいわぁ」と声をかけられるようになった。「太一先生、こんにちは」「あぁ!京司さん、叶弥さん!学校お疲れ様です!」「剛、今日はどうでしたか?」「それはもう元気いっぱいでしたよ!剛くーん!お迎えだよー!」太一先生が声を上げると遊具で遊んでいた剛がこちらに気がつき笑顔で駆け寄ってきた。するとオレの足に抱きついて、「けーじ!きょーや!おかえりなさい!」と言ってくれた。なんともまぁ、癒される...。「剛。先生とお友達にさよならしような?」「先生!皆!また明日ー!」「バイバイつよしくん!」「バイバーイ!」こうしてオレ達は幼稚園を後にした。......しかし、その時だった。何やら視線を感じたのである。オレはバッと後ろを振り向くが......誰もいない。「京?どうした??」「いや、何か視線が......」「視線?」「......気のせいだ。悪い」オレがそう言うと叶弥も後ろを見た。「......たしかに誰もいねぇな?」「だから悪かったって。」「別に責めてるわけじゃねぇよ?」「お前が間違えるなんて珍しいな」と叶弥がそう言うと、自画自賛では無いがオレでもそう思う。「まぁ、早く帰って夕メシの支度してくれよ。今日の夕メシはなんだ?」「今日は肉じゃが。凜汰朗さんからのリクエストなんだよ」...そうなんでもない会話をしながら前を向く。そしてオレは道端に落ちている石を拾うと後ろに向かって投げつけた。すると「キャッ!」と言う声とドサリと座り込む音が聞こえた。やはり感じた視線は勘違いでは無かったようだ。オレ達は後ろを振り向くと先程までいなかった女性が姿を現した。「誰だ、アンタ?」「ヒッ」「おい、叶弥凄むなって。」「......さん?」「え?」オレと叶弥が女性に詰め寄っていると、剛が目をまん丸に見開きながら呟いた。"お母さん"、と。

  • その番犬、狂暴につきまして。   episode87

    朝となり、身支度を整えメシを食べ終えるといざ、幼稚園へと向かうのだった。オレ達は三人で仲良く手を繋ぎながら歩いていると、ママさん達の方から声をかけてきてくれた。「おはよう。えっと、五十嵐君、で良かったかしら?」「おはようございます。はい。五十嵐です」「おはよーごさいます!」オレと剛がママさんと挨拶を交わしていると近くで"ゴンッ"と鈍い音が聞こえた。...音の出処は言わずもがな叶弥である。原因はどうせオレが"五十嵐です"と名乗ったからであろう。「スンマセン。おはよーごさいます」「お、おはよう?おでこ大丈夫?」「大丈夫っス。ご心配ありがとうございます」叶弥は額を真っ赤にしながら、今までに見せたことの無いような爽やかな笑顔をママさんに向けた。するとママさんは頬を紅潮させながら、「そ、そう?なら良かったわ」と言うとそそくさと去って行った。...オレはなんだかそれが面白くなく、叶弥の足を思いっ切り踏みつけた。「痛ってぇ!!何すんだよ京?!」「別にぃ?外ヅラだけはいいなと思って」「?......!なんだァ?ヤキモチか?」「!」図星を指されたオレは顔が一気に熱を帯び、それを誤魔化すかのように剛の手を引くと「早く行くぞ」とボソリと行って幼稚園へと入っていった。「あ!おはようございます京司さん!おはよう剛君!」「おい、オレは無視か」「今日も素敵です。......あれ?顔赤くないですか?もしかして風邪?!」「い、いえ。大丈夫です。ご心配ありがとうございます」「先生!けーじはね、ヤキモチやいてるんだって!」「ヤキモチ......?」剛はオレが固まっている間に先程あった出来事を包み隠さず太一先生につげてしまった。「......京司さん、可愛らしいですね......!!」「やめてください、恥ずかしい......」「ちょーいちょいちょい。何二人で良い感じになろうとしてるわけ?太一先生。京はオレのなんですよ?」「チャンスが無いわけでは無いでしょう?なんてったって結婚している訳では無いんですから」太一先生がそう言うと、叶弥はニヤリと笑みを浮かべ、首から下げていた指輪を見せつけた。「そ、それは......?」「オレと京のペアリング♡」叶弥がそう言うと、太一先生は「くそー!勝ち目が無さすぎるー!」と言って引っ込んでしまった。朝から元気な人だなぁ

  • その番犬、狂暴につきまして。   episode7

    オレの祈り虚しく、迎えは黒塗りのベンツだった。周りの生徒達がなんだなんだと騒いでいる輪に近づくと、車の外で待機していた若衆が「若!京司さん!」と大声で呼んだ。すると人集りの輪が解けオレ達に道が譲られる。「入学式お疲れ様です!宴会の準備が出来てるんで、早く組へ帰りましょう!」「...五十嵐組って本当に何かとこじつけて宴会したがるよな。」オレがボソッと呟くと叶弥は「そーでもなくね?」と言う。「だってお前の誕生日はともかく、オレの誕生日までどんちゃん騒ぎじゃねーか。」「そりゃお前、未来の若頭補佐の誕生日は祝わねーとだろ。」「そうですよ!京司さんはオレ達の女神ッス!」「...女神って

  • その番犬、狂暴につきまして。   episode6

    こうして無事?出席確認を終えると、大森に引き連れられ、校舎案内となった。そこでは並び順なんて関係ない様で叶弥がオレの元へやって来る。「京ー。お前早速目ぇつけられてんじゃねぇか。」「...お前も人の事言えないだろ。大森、あえて口には出てなかったけどお前の金髪見て眉間にシワ寄せてたぞ。」「マジか。」そう軽口を叩き合いながら校舎案内を終え教室へと戻ってくると、教科書配布やらなんやら細々としたものを行い今日は解散となった。オレは貰った教科書を机の中に突っ込んで帰り仕度をする。すると、大森が「五十嵐ー、田河」ーと呼んできた。「お前らちょっと居残りな。教室で待ってろー。」そう言い残し大森は

  • その番犬、狂暴につきまして。   episode5

    「えぇー、以上を持ちまして入学式とさせていただきます。新入生の皆さん、保護者の方々、本日は本当におめでとうございました。」そう教師がマイクに向かって言うと入学式は終了となった。50音順に並んでいたため、オレと叶弥は少し離れてしまっていたが、それでいても叶弥が欠伸をしつまらなそうにしている様子は確認できた。...後で説教だな、これは。教師の「では新入生退場。」と言う言葉で新入生は並んでいる順に教室へと向かう。そうして自分達のクラスへとやって来ると、各々が自分の席へと着く。ちなみに新学期なため、最初の席は50音順で決まっていた。オレも自分の席を確認すると早速席に座る。教師が来るまで少し時間

  • その番犬、狂暴につきまして。   episode3

    そんな夢から目を覚ますとオレは涙を流していた。涙なんていつぶりだろう...そう思っていると部屋の扉が開かれた。「京、早く仕度しねぇと入学式に遅れるぞ。」「悪い叶弥。急いで支度する。」「...ってお前。何泣いてんだよ。"鬼の目にも涙"ってか?」そう。あれから叶弥と共に体術などを学び、見る見るうちに力をつけていって、中学卒業する頃にはここら一帯じゃ"五十嵐組の番犬"言われ恐れられるまでにケンカの腕を磨いたのであった。叶弥は叶弥でガキ大将だったのが嘘かの様に、次期組長に相応しい貫禄を身につけていたのであった。そうしてオレはベッドから降り、真新しい制服へと袖を通す。「お待たせ、叶弥。

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