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第43話

작가: Hayama
last update 게시일: 2026-02-04 17:00:00

「美味しかった〜デザートまでご馳走してくれて、ありがと!」

梨沙さんの明るい声が耳に入る。

食後の満足感に包まれているはずの空気の中で、その言葉がどうしてか少しだけ遠く感じた。

私は、誰かに何かを与えられることに慣れていない。

与えてもらうには、まず値しなければならない。そう思い込まされて育った記憶が、静かに胸を掠める。

「デザート食べたいって大騒ぎしたからだろ」

壱馬様の穏やかな返しに、梨沙さんは小さく笑う。

その笑いにつられるようにわずかに口元をほぐしたけれど、心のどこかで、自分だけ時間の流れから少しずれているような感覚を覚えた。

他愛ないやりとりに溶け込めないまま、バッグの取っ手を指先でくるくるとなぞった。

「大騒ぎって人聞きの悪い。食後のデザートは食べなきゃでしょ。ね、花澄さん」

唐突にこちらへ向けられた言葉に、肩がわずかに跳ねる。

思考を言葉に変えるより早
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