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第四十二話「休んでもいい」

مؤلف: 辻野幸枝
last update تاريخ النشر: 2026-08-22 05:17:04

朝。

カーテンの隙間から差し込む柔らかな光が、静かな部屋を照らしていた。

相沢ひまりは、ベッドの上でぼんやりと天井を見つめていた。

机の上には、描きかけですらない真っ白なキャンバス。

ペンタブレットも、スケッチブックも、ここ数日はほとんど触れていない。

「……今日も描けないのかな」

小さく呟いてみる。

返事をする人はいない。

ため息をつき、スマートフォンを手に取る。

配信を休止してから数日。

ファンからは毎日のように温かいメッセージが届いていた。

『ゆっくり休んでください』

『待っています』

『ひまり先生の笑顔が一番です』

どの言葉も優しかった。

それなのに、その優しささえ今は胸を締めつける。

「待ってくれているのに……」

申し訳なさが募るばかりだった。

その時、スマートフォンが震えた。

神崎蒼からだった。

『散歩しよう』

たった5文字。

いつもの蒼らしい短いメッセージだった。

ひまりは思わず苦笑する。

『私、何も話せないかもしれません』

送ると、すぐに返事が届いた。

『話さなくていい』

その一文を見て、ひまりは少しだけ肩の力が抜けた。

「……行こうかな」

***

三十分後。

近所の
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