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第4話

مؤلف: みっつ
新しいクライアントに渡すものだから、ミスは許されない。

それからの2日間、私はずっと会社にこもりっきり。オフィスの電気も、夜通しつけっぱなしだった。

会社の同僚たちはそれに気づいて、私がいないライングループでひそひそ噂していた。

【ほら言ったでしょ?横山部長の月給は、ほんのわずかなんだから。生活上を社長に頼ってるのに、逆らえるわけないじゃない】

【社長との関係がなかったら、会社がこんなにうまくいってる今、彼女なんていらないのにね】

【聞いた話だと、昔、社長が会社を立ち上げた時、彼女が足を引っ張ったんだって。じゃなかったら、会社はとっくに上場できてたらしいよ】

こういう会話を、蘭は全部スクリーンショットして送ってきた。そして、こんなことを言ってきた。

「直美さん、隆さんみたいに有能でやり手の社長と結婚したら、不安になる気持ちも分かる。

でも、忠告しておくよ。仕事しかできない年上の女なんて、男の人からは相手にされないよ。男の人って、やっぱり私みたいに若くて可愛くて、女らしい子が好きなのよね」

彼女のわざとらしいボイスメッセージを聞いて、私は鼻で笑った。

「あらそう。じゃあ明日、人事に言ってあなたをクビにしてもらうわね。これで『男にモテない女』にならずに済むでしょ?」

そう言って、私は蘭を即ブロックし、もう相手にしなかった。

10分後、隆からすごい剣幕で電話がかかってきた。

電話の向こうで、彼は怒鳴りつけてきた。

「直美!蘭がお前に何をしたって言うんだ?せっかく俺がなだめてF国まで旅行に連れてきて、パーティーでのお前の無礼を許してもらったところなのに。また彼女を泣かせたそうじゃないか!1日でも騒ぎを起こさないと気が済まないのか?」

許す?誰が?私を?

あまりにおかしくて、私は用意しておいた離婚協議書を印刷しながら、ついでに隆に尋ねた。

「あなたたちはいつ帰ってくるの?離婚の話がしたいんだけど」

電話の向こうで息を呑む音がして、それから隆の怒りに満ちた声が受話器越しに飛んできた。

「直美、いい加減にしろ!ヤキモチを焼くのも程がある!これ以上訳の分からないことを言うなら、こっちも本気で怒るからな」

私はきょとんとして、そして思わず笑ってしまった。

離婚しようとしてる相手に、今さら怒られるの、気にするわけないでしょ?

「離婚協議書、サインしたら、あなたの机に置いておくから。帰ったらちゃんと確認してね」

ドンッ。

隆が椅子を蹴り飛ばし、電話口で歯を食いしばりながら吐き捨てた。

「わかった。後悔するなよ!」

電話は一方的に切れた。私は肩をすくめ、離婚協議書にサインをした。

翌朝、目が覚めてスマホを開くと、すぐに隆の投稿が目に飛び込んできた。

彼は一晩中眠れなかったようだ。明け方4時にも、誰でも見られるSNSの投稿をしていた。

ホテルの大きな窓の前に立つ、隆と蘭。彼らはしっかりと指を絡ませ合っていた。

添えられた文章はこうだ。【嵐のような7年間を、一緒に乗り越えられて本当によかった】

その下には何万件ものコメントが殺到し、内容はほとんどこんな感じだった。

【ついに正式発表ですね!この方が、社長が7年間も隠してきた奥さんでしょうか?】

隆はそれには返信せず、その代わり、「しーっ」のスタンプを、コメント欄に投稿した。

さらに、会社のライングループでは、こういうメッセージがピン留めされるように設定されていた。

【本日付けで、横山直美(よこやま なおみ)さんの部長職を田村蘭さんに交代させます。海外とのプロジェクトは田村部長へ引き継ぎ、今夜の記者会見も、田村部長が代行いたします】

このプロジェクトのために、私が海外で39日間、寝る間も惜しんで働いてきたのを、隆は知っているはずだ。

契約を取るために、昼は資料をまとめ、夜は接待で吐きそうになるまでお酒を飲んだことも知っているはずだ。

でも、隆は私を従わせるために、わざとこんなことをしてるんだ。
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