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第9話

مؤلف: キュートキャット
この二人が、私の祖母をどうやって死に追いやったのか……忘れたことは一度もない。

瑶子が直接的に殺人を犯したという証拠がなかったから、警察は動いてくれなかった。

それでも、二人が祖母の命を奪った犯人だということはずっと忘れていない。

結婚式を派手にライブ配信までするなんて。せっかくだから、とびきりの結婚祝いを贈ってあげよう。

そう思って、私は半休を取った。

自宅のマンションに戻り、あの時持ち出した祖母のカルテと、瑶子が私を挑発した時の録音データを箱に詰めて、圭佑宛てに郵送した。

会社を辞める時、何があるか分からないと思って念のために録音しておいたものだ。

思わぬところで、瑶子の本性を録音できたのだが。

圭佑がこのプレゼントを受け取った時、どんな顔をするのか楽しみで仕方ない。

2日後、圭佑と瑶子の結婚式が始まり、ライブ配信もスタートした。

会場には、かつての同僚や瑶子の親戚がぎっしりと座り、異様なほど盛り上がっていた。

金を惜しみなく使った宣伝の甲斐もあって、式の内容はニュースランキングのトップに躍り出ている。

私も当然のように配信をクリックし、ショーの始まりを待っ
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  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第13話

    「本当に悪かったと思ってる。でも、おばあさんを死なせるつもりはなかったんだ。瑶子に騙されていただけなんだよ。過ちを犯さない人間なんていないだろう?やったことはもちろん謝る。だから、やり直すチャンスを一度だけくれないか?なんで、やり直すチャンスすら与えてくれずに、一方的に俺を見捨てるんだ?梨花、5年の付き合いだろ?過去はもう水に流して、またゼロからやり直そうよ」私は冷ややかな目で、圭佑を突き放す。「圭佑、私たちはもう別れたの。いまさら情なんてあるわけないでしょ?それに、過去をなかったことにはできない。私たちには、失われた命という絶対に超えられない壁があるの。なのに、やり直したいなんて、あまりにも勝手だとは思わない?言いたいことは言った。もう二度と私の前に現れないで」それでも圭佑は諦めようとしなかった。「いや、俺たちはきっとやり直せる。本当は、まだ俺を愛してるんだろ?じゃなきゃ、どうして今も独り身なんだ?俺のことを忘れられないからだろ!」言葉を失った私が返事に困っていると、背後から落ち着いた男性の声が聞こえてきた。「梨花が独り身だなんて誰が言った?梨花は俺の彼女だけど?」振り返ると、現在の恋人である柴田彰人(しばた あきと)が歩み寄ってきて、私を抱き寄せた。彰人は私の直属の上司で、この国に来てからずっと私を支えてくれていた。共に時間を過ごすうちに、私たちは互いに欠かせない存在となり、恋人同士になったのだ。先日、パーティーの後に彰人から告白されて、私たちは交際を始めたばかりだった。しかし、圭佑は信じようとしない。「彼女?ふざけるな、そんなわけあるか!梨花、どうせ俺を怒らせるために連れてきた男だろ?俺を愛している君が、他の誰かと付き合うなんてあり得ない」私は彰人と手を組み、わざと見せつけるように言った。「あの日、あなたがおばあちゃんを殺した時から、私の心からあなたは完全に消え去った。彰人が私の唯一の恋人なの」圭佑は目に涙を溜め、何かを言いかけようとしたが、その時ちょうどスマホが鳴った。電話に出た圭佑は、慌てた様子でその場から去っていった。圭佑について再び知ったのは、それから1週間後のことだった。どうやらその電話は秘書からで、瑶子が出所後に会社へ現れ、圭佑が海外にいる間に全ての

  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第12話

    「結局、お前ら全員で俺を騙してたんだな?よくも、そんなことしやがって!」全く皮肉なものだ。圭佑は杉本一家にこれだけ大金を注ぎ込んでいたくせに、私の祖母に金のブレスレットひとつ買ってくれず、最後には祖母の命を救うためのお金まで奪い去っていったなんて。圭佑は杉本一家を恩知らずと罵っているが、彼自身はどうなのだ?画面の中で、美優は圭佑の顔面に勢いよく唾を吐きかけた。「これ以上そんなこと言うなら、その口を潰してやるから!私たちを恩知らず呼ばわりしてるようだけど、あんたも大差ないからね。谷口さんとそのおばあさんにあれほど大切にしてもらってたのに、裏切って追い出すだけじゃ飽き足らず、あんな酷いことするなんて。うちの娘と離婚してもらって正解だったわ。あんたみたいな婿と結婚してたら、不運でしかなかったから!」圭佑は悔しさを目に浮かべながら、当時の自分の振る舞いを心の底から後悔した。「全部お前らのせいだ。お前らがいなければ、梨花のおばあさんは死なずに済んだし、梨花もいなくなることはなかった!俺の人生を滅茶苦茶にしやがって……全員、償ってもらうからな!」圭佑が平手打ちを見舞おうとしたが、瑶子に逆に突き飛ばされた。「勘違いしないで。谷口さんの祖母の治療費を使ったのはあなたよ、私じゃない。もっと言えば、谷口さんを追い出したのだって、あなたでしょ?」二人は激しく言い争い、揉み合いになったが、駆けつけた警察によってその騒ぎはようやく収められ、そのまま二人とも連行されていった。一連の騒ぎを満足に見届けた私は、配信を閉じる。気分転換にと同僚が食事に誘ってくれた。食事を終え、自宅に戻るともう深夜になっていた。車を降りてスマホの電源を入れる。電源が入った瞬間、99件以上の通知が届いた。すべて圭佑が新しくアカウントを作って送ってきたもので、内容は後悔を綴るものばかりだった。【梨花、警察が捜査してくれたんだ。瑶子が故意に君のおばあさんに危害を加えたとして、当分収監されることになった。本当に申し訳ない。すべては俺が人を見る目がなかったから。じゃなきゃ、おばあさんが死ぬこともなかった……】【君が俺に送っていた助けを求めるメールや着信、全部あの女に消されていたんだ。梨花、おばあさんがそんな状況だったなんて……それにお金が必要だったなんて全然

  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第11話

    瑶子という女は、私を陥れるのがとにかく得意らしい。いつもそうやって、ありもしないことを言いふらし、圭佑がそれを信じ込むことで、瑶子の悪巧みは成功してきた。案の定、今回も圭佑は期待を裏切らず、私に失望した目で見つめる。「梨花。いくらなんでもやりすぎだ!」その様子を見た瑶子は勝ち誇ったように笑みを浮かべ、今回も私をこっぴどく叩きのめして、自分の株を上げるつもりでいた。でも今回は、そうはいかせない。「圭佑、まあそんなに焦らないでよ。プレゼントは二つあるんだから、私に文句を言うのは、もう一つを確認してからでもいいんじゃない?」私の言葉を聞き、圭佑はプレゼントの箱の中にあったボイスレコーダーを手に取った。瑶子は何かを察したのか、真っ青な顔で慌てて止めようとしたが、時すでに遅し。圭佑が再生ボタンを押した瞬間、瑶子が祖母を死に追いやったと告白するその声が、式場に響き渡る。「谷口さん。私、圭佑さんのスマホのロック番号知ってるんです。だから、あの時あなたが圭佑さんに送ったメッセージも、着信履歴も、全部私が消してあげたんですよ。おばあさんの入院費だって、わざと圭佑さんに使い切らせたんですから」「あなたが祖母を死に追いやったんですか?一体、何のために?」「そんなの、あなたが自分の立場もわきまえず、いつまでも圭佑さんの周りをうろうろしているからですよ?あなたを追い出すためなら、どんな手だって使いま……」すると、ライブ配信のチャット欄は瞬時に荒れ、先ほどまで私を罵っていた人々が一斉に瑶子を批判し始めた。【最低!人のおばあさんを殺しておいて、あんなこと言えるなんて!】【もし自分の家族が殺されたら、私だってそいつを殺してやりたい!】圭佑もまた、顔を強張らせていた。祖母が死んだのが嘘ではないうえに、瑶子と彼のせいで祖母が亡くなったようなものだと気づいたからだった。当時のやり取りを思い出し、圭佑はようやく自分が私や祖母にどれほどひどいことをしてきたかを理解したらしい。祖母の治療費を奪って瑶子へのブレスレットに換えたことも、瑶子の言うことだけを信じて、私を悪者だと決めつけ、無理やり謝罪させたことも。あの病院で、瑶子に謝れと言った時の私の激しい抵抗を思い出し、なぜあんなに拒絶したのかを、圭佑も今ようやく悟ったみたいだ。た

  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第10話

    圭佑は私からのメッセージだと気づき一瞬喜んだが、内容を読み終えるとすぐに顔を真っ青にした。すぐに、私を自分のライブに招待し、叫ぶように言った。「海外だと?いつの間に?まだ退職もしていないのに、どうやってビザを取ったんだよ!ビザなしで働くなんて違法だぞ!今すぐ戻ってこい。そうすれば情に免じて告発はしないでおいてやる。さもなければ……」しかし、脅し文句を吐かれる前に私は鼻で笑って、それを遮った。「さもなければ、何?圭佑、その脅しはもう通用しないよ。だって、私、1か月前に退職しているから」それを聞いた圭佑は言葉を失い、慌てて人事部の方に目を向ける。人事部の人間から「退職しています」という回答を得た圭佑の顔はみるみるうちに青ざめていった。「そんなはずは……」彼は苦悶に満ちた表情でカメラに向かって言った。「梨花、俺が海外に行けないと知っているのに、あえてこうやって俺を追い詰めるつもりなのか?」圭佑は家庭のトラウマから海外渡航を極端に拒んでいた。だからこそ、二度と関わらないために、私はあえて海外への移住を決意したのだった。だからこうすれば、私に帰国を促す考えを諦めてくれると思っていた。しかし、圭佑はまだ執着を捨てていなかった。「梨花、今どの国にいるんだ?詳しい場所を送ってくれ。今すぐチケットを買って迎えに行くから。どうしても外国がいいなら、俺もそこについていくよ」なんと、私と一緒にいるために、圭佑は過去のトラウマを乗り越えてでも、海外に来ると言い出したのだ。前の私なら感動したかもしれない。でも今の私は、何も思わなかった。「教えるわけないでしょ?二度と会いたくないんだもの。圭佑、以前言った別れ話は冗談じゃないから。本気だよ。私たちもう終わってるの」圭佑は絶句し、なんとか言葉を絞り出す。「いや、俺たちは終わってない。別れるなんて、俺は認めないぞ!梨花、心の中では君がまだ俺のことを好きなのはわかってる。じゃなきゃライブ配信になんか来ないもんな?俺が本当に悪かった。これからは、精一杯償うから。もう機嫌を直して、やり直そう、な?」圭佑の自分勝手さにあきれていると、会場の入り口の方から配達員の声が聞こえてきた。「鈴木様。谷口様からの贈り物をお届けに上がりました。サインをお願いします」

  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第9話

    この二人が、私の祖母をどうやって死に追いやったのか……忘れたことは一度もない。瑶子が直接的に殺人を犯したという証拠がなかったから、警察は動いてくれなかった。それでも、二人が祖母の命を奪った犯人だということはずっと忘れていない。結婚式を派手にライブ配信までするなんて。せっかくだから、とびきりの結婚祝いを贈ってあげよう。そう思って、私は半休を取った。自宅のマンションに戻り、あの時持ち出した祖母のカルテと、瑶子が私を挑発した時の録音データを箱に詰めて、圭佑宛てに郵送した。会社を辞める時、何があるか分からないと思って念のために録音しておいたものだ。思わぬところで、瑶子の本性を録音できたのだが。圭佑がこのプレゼントを受け取った時、どんな顔をするのか楽しみで仕方ない。2日後、圭佑と瑶子の結婚式が始まり、ライブ配信もスタートした。会場には、かつての同僚や瑶子の親戚がぎっしりと座り、異様なほど盛り上がっていた。金を惜しみなく使った宣伝の甲斐もあって、式の内容はニュースランキングのトップに躍り出ている。私も当然のように配信をクリックし、ショーの始まりを待った。モニターに映る瑶子の瞳には、勝ち誇った喜びが渦巻いている。一方で、圭佑はどこかそわそわしていて、しきりに入り口へと視線を向けていた。予定の時間が来たらしく、司会者が式を進めていく。しかし、牧師の前での誓いの言葉になり、瑶子を妻として愛すと誓うか聞かれると、圭佑は黙り込んでしまった。現場の空気が張り詰める中、瑶子が彼の手を引く。「圭佑さん、みんなが見てるよ。お願いだから答えて」圭佑は瑶子の手を振り払うと、カメラの正面に立ち、真っ赤な目で叫んだ。「梨花!今、君がこれを見てるのは分かっている!俺が瑶子と結婚してしまうんだぞ?なのに、どうして出てこないんだ?連絡もつかないなんて。本気で何も思ってないのか?君はそんな人じゃなかったはずなのに……」確かに、かつての私は違った。圭佑と瑶子が少し言葉を交わしただけで機嫌を損ねて、距離を置くよう警告したこともあった。すると、圭佑は私を疑心暗鬼で独占欲の強い重い女だと罵り、私に窒息しそうだと漏らした。だから今、彼の望み通りにすべてを許して二人を成就させてあげたというのに、それでもまだ文句を言うのか

  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第8話

    その瞬間、圭佑の中で、言い表すことのできない嫌な予感がよぎった。しかしすぐにその考えを打ち消し、自分に言い聞かせるように首を横に振る。「梨花は俺なしでは生きていけない。俺のためなら将来を捨てることだって厭わないし、結婚するためにどんな困難な条件だってこなしてきた。梨花が俺から離れるはずなんてないんだ」しかし、圭佑は知らない。梨花の祖母が息を引き取ったその瞬間、梨花の心から彼が完全に消え去っていたことを……「梨花はただ意地を張って隠れているだけ。隠れるなら、俺がどこまでも追いかけてやる」圭佑はすぐに部下へと電話をかけ、梨花たちを探し出すように命じた。その横で、瑶子が何かを思いついたように圭佑の袖を引いて、狡猾な笑みを浮かべる。「圭佑さん、そんな手間をかける必要はないと思うよ。いっそ私と結婚式を挙げるところを、全国に配信しちゃえば?だって、谷口さん、やきもち焼きでしょ?だから、ライブ映像を見れば、きっと居ても立ってもいられなくなって姿を現すはずじゃないかな?」圭佑は少し考え、頷いた。「言われてみれば、確かにそうかもしれない。前も、君と一つの串焼きを一緒に食べただけで、梨花はひどく拗ねていた。結婚を知れば、きっと式場まで乗り込んできて止めに来るはずだ。よし、その作戦でいこう」それからの数日間、圭佑は梨花を探すことより、結婚式の準備に熱中した。梨花に知らせるため、あらゆるメディアに高額な広告を出し、瑶子と結婚するというニュースを宣伝させた。それだけではない。式の準備過程をネットで公開する動画まで始めた。引き出物選びや、手書きの招待状を作る姿をわざとらしく撮影する。さらには、業者まで雇い、二人の結婚がいかに豪華で壮大なものかを大々的に宣伝させた。圭佑の願い通り、遠く離れた場所でも、二人が結婚するというニュースは梨花の耳にも届いた。……その時、私は現地の会社で働いていた。仕事を終えた時、同僚たちがグループチャットに動画を送り合い、興味津々で盛り上がっている。【最近のトップニュース見た?あの社長さん、めちゃくちゃ奥さん思いらしくて、十億超えの結婚指輪を即決したり、自分自身で結婚式をプロデュースしてるらしいよ!】【しかも、結婚式場に飾られるフラワーアレンジメントは全て輸入品らしくて、かなりの値が

  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第6話

    喉の奥がきゅっと詰まり、私は力なく笑った。喧嘩をするたびに、圭佑は私に別れをちらつかせて脅してきた。これまでは彼を愛していたからこそ、自分の気持ちを押し殺して謝り、卑屈なほど譲歩してきた。しかし今回の私は、冷めた笑みを浮かべて頷く。「うん、別れよう」私が本当に別れを選ぶとは夢にも思わなかったのか、圭佑は一瞬焦りをあらわにし、慌てて話題を変えた。「喧嘩中の一言に決まってるだろ?それを本気にするなんて。いい加減にしろよ!君のせいで、瑶子が驚いて泣いたのを知らないのか?退院したら、ちゃんと彼女に謝っておけよ。分かったな?」私は冷ややかな目つきで、圭佑が野菜スープを

  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第5話

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  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第4話

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  • 一度こぼれた恋心は、もう元には戻らない   第3話

    私は大きく息を吐き出し、つらいことは考えないようにして、熱々のうどんを作った。数口食べたところで、怒り心頭の圭佑がドアを蹴り開け、入ってきた。彼はダイヤのピアスを手にしている。「梨花、このピアスは俺たちの絆の証だろ?なのに、どうして勝手に売っちまったんだよ!」まさか買い取った相手が、圭佑本人だったなんて思いもしなかった。しかし、詰め寄ってくる圭佑を無視し、私は顔を上げることもなく黙々とうどんを口に運びつづけた。食べ終えてから、ようやくゆっくりと答える。「いらなくなったから、売っただけ」圭佑は驚愕した。「俺があげたものだぞ?」「知ってるよ。でも、それがどうした

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