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第8話

Author: 星入りポケット
病室に束の間の沈黙が流れた。

知輝の薄い唇がわずかに動き、何か言おうとする。

だが、知輝が何か言うより先に、香織が口を開いた。

「奥様、お願いです。先生と離婚しないでください。全部、私のせいなんです。本当に申し訳ありません。どうしたら許していただけますか?土下座でも何でもします。どうか先生のことを誤解しないでください」

言い終えるや否や、香織は布団を勢いよくはねのけ、裸足でベッドから下りた。

周囲が止める間もなく、宥里の前に膝をつく。

その拍子に、膝が床を打つ鈍い音が病室に響いた。

細い両手で宥里のズボンの裾をしっかりと掴み、声を振り絞って泣きじゃくる。

「もう、お願いですっ……もう先生に怒らないでください。全部私のせいなんです。こうして謝りますから、どうか……」

ようやくわずかに和らいでいた知輝の表情が、香織が跪いた瞬間、たちまち凍りついた。

「香織、何をしてるんだ!すぐに立て!」彼女のもとへ駆け寄り、抱き起こそうと手を伸ばす。

「嫌ですよ!」香織は必死に首を振って抵抗した。「奥様が許してくれるまで立ちません!」

その瞬間、知輝の怒りが頂点に達した。強引に香織
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