LOGIN俺達はルーナさんの後を着いていき、部屋を移り説明を受けた。
色々難しく話されたけど要約すると… 1.石に選ばれた者が転移する。 2.選ばれた者にはこの世界で役割が発生する。 3.その役割がこの世界の運命を握る。 4.役割を果たすと元の世界に戻ることができる。 ってことか。 「ルーナさん。この召喚ってのはそもそも何なんだ?選ばれた者って事は誰でもって訳ではないと?」 「はい。その通りです。まず召喚される方はこの世界にて役割を持っことが決まっています。この世界で生まれたものも全員ではありませんが役割を持ちます。私であればこの大聖堂にて大神官を務めること。もっとも役割が何なのかはわかっても何をするべきなのか分からない人も多くいます」 「ふむ。ジョブみたいなものかな?」 「ジョブってなーに?」 俺の例えにハルが質問を投げかけてくる。 「ゲームによくあるやつだよ。戦士!とか魔法使い!とか」 「あー!そういうやつね!」 「ゲームと言うものがよくわかりませんがそのような意味合いのもので大丈夫かと。役割と言いましたが私達もジョブと呼んでおります」 おう。例えたつもりが読み方合ってたのね。 なんか英語の授業で和訳を適当にニュアンスで答えたら当たってた…みたいな? しかし、産まれながらの役割…ジョブか。 なんか運命決められてるみたいで自由がない感じがするな。 「ルーナさん!私達にも役割があるって事ですよね?」 「そうなります。確認する方法はこちらの水晶を持って祈りを捧げると確認できます。本来はこの水晶に表示されるのですが、異界の方々だけは本人にだけ見えるようです」 「本人にだけ…。何か理由があるのか?…いやあるのですか?」 「フフッ。そんな畏まらなくてよろしいですよ?あなた方はこの世界の存在ではありませんので。理由ですが、異界の方々の役割はこの世界に大きな影響を与えるためと言われています。過去の例で行きますと魔王を倒すものでしたり、不知の病から解放するものでしたり、中には混沌を招き入れる者と言ったものもあったようです」 歳下っぽいけど大神官って役職の人にタメ口はまずいかなと思ったけどそうでも無いらしい…。 しかし、なんかすごい役職多くね? 「混沌を招き入れる…。もしそう言った厄介なものが出た場合どうなる?…始末されるのか?」 「…正直にお答えします。ご説明した通り元の世界に戻るには役割を全うする必要があります。混沌を招き入れる者のような役割だった場合、役割を果たせないよう封印させて頂くことも…無くはない…です」 「封印…。殺しはしないと?」 「…完全に敵対されるのでなければ」 「つまり友好的であれば殺しはしない。けど役割を果たせない以上元の世界には戻れない。ということか」 「そういう事になります。ですがこちらの世界での生活は保証させていただきます。役割がなんであれ皆様強い力を持たれることが多いので、この世界を安定に導くお力添えを頂ければと…」 「戻れない代わりにこの世界の役に立てばそれなりの保証をしてもらえるってことか」 「はい」 「ユウキどうするの?」 「どうするも何もやるしかないかな。断って封印とかされても困るしな」 「よーし!じゃあ私から!」 「ちょ!ハル!?」 「ん?なーに?えーっと。水晶持って祈る!」 この娘は…。どうなるかわからないから俺からやろうと思ったのに…。 とか考えてたら水晶が光り輝く。 「どうだ?ハル?大丈夫か?何か見えるか?」 「うーんとね。…あ。文字が浮かんできた!」 「なんて…いや待て!ハル!まだ口に出すなよ?」 「え?なんで??」 「いやなんでってお前…」 本当にこの子は素直と言うか天然というか…。 もし災厄を生むようなものだったらどうするんだよ…。 「大丈夫!私封印されるようなものではない!…と思う」 「思うってお前…」 「じゃあユウキ見てみてよ」 「本人だけしか見えないんじゃないのか?」 どれどれと覗き込んで見る。 【世界を破滅から救う者】 おっふ。いや待て。待て待て待て待て待て。 唖然としていると… 「見えた?ね?大丈夫でしょ?」 「いや始末されることは無いだろうけど。お前これは…」 「あらあら。本人にしか見えないはずなのにユウキ様はハル様のがお見えになるのですね?」 「あ。そーだよ。なんで見えるんだ??」 「ユウキが私の事好き過ぎるからじゃない?」 「ブフッ!…いやハルそんな理由で見えるわけないだろ?」 この天然娘は何を言い出すのか… 「えー。違うの?私の事好きじゃないのー?」 「はいはい。好きです。好きですよー」 「むー。適当に言ってるー!」 いやこっちの気持ちも知らないでからかってきやがるコイツは…。 全くそんな一回り下の女の子にからかわれて… …可愛いじゃないか! いや違う違う! 「あのぉ…。おふたりの世界に入られてるところ申し訳ないのですが…よろしければ教えて頂けますでしょうか?」 「えっ。あっ!申し訳無い!って別に2人の世界とかでは…」 「2人の世界ーってなーにー?」 …ちょっと静かにしろ天然娘よ。 気を取り直して… さて、どうするか。 間違いなく伝えればハルを取り込もうとするだろう。 だけど元の世界に戻るには役目を果たさないといけない。 と、なると。最善は…。 「ユウキ?どうすればいいかな?」 「俺は伝えて良いかなと思う。元の世界に戻るには役目を果たさなきゃいけないから。それならこの人を巻き込んでやった方がいい気がする」 「わかった!ユウキがそう言うならそれで!」 「ハル…。それで良いのか?」 「ユウキの事信頼してるから!」 「巻き込むとかちょっと物騒なこと聞こえてましたケド…。お話はまとまりましたか?」 「はい!!私の役割ジョブは… 【世界を破滅から救う者】だよ!」 「【世界を破滅から救う者】…なんと。それは…なんと」 完全にこの大神官様語彙力失ってるけど大丈夫かこれ? やっぱり隠すべきだったか…。 「失礼しました。想像を超えてたもので」 まぁそりゃそーだろーな。 要は勇者様的な存在だった訳だもんな。 ハルが勇者…。 いやー無理だろ…。 「ユーキィ?なんか失礼なこと考えてない??」 「そ、そんなことは無い。無いよ?」 「むー。本当に?」 「ホント、ホント!」 「まぁいいや。さ!次はユウキの番だよ!?」 「そうだな。まぁハル程のモンが出るとは思えないけどな。あ、でも…」 「でも??」 いやコレ待てよ。 しょーもないものが出ちゃった時俺ハルと一緒に居れるのか?それこそ農民とか平民みたいなもの出たら…。 それは困る。ハルと離れるとか… っても別にハルとの関係は特別な訳でもないし… あー!!どうする?どうする俺? 「ユーキさーん?おーい?」 「あ、ごめんごめん。ちょっと考え事してた」 まぁ何にせよこの状況下やらない訳にはいかないし、 ルーナさんには見えないってなら口先で何とかするか。…なるのか? 「えーい!やってみてからだ!」 覚悟を決めて水晶を手にして祈りを込める。 ハルの時の輝きとは何かが違う輝き。 なんてゆうか…黒い? 光ってるのに黒い。なんだこれ? そして光が収まり… 文字が浮かぶ。 現れたのは 【世界を滅ぼすモノ】 おい。お風呂は想像以上に良かった。旅館のお風呂を小さくしたような感じ。聞けばやはり異世界人達の中に風呂だけは!って人達が居たらしい。ありがとう先人達。とは言えこの神殿以外だとそこまで普及はしていないようだけど。湯浴みが終わり、食事も頂いた。食事は…パンにサラダといった感じのものだった。異世界の食事は…まぁこんなもんかって感想だな。「ルーナさん、お風呂と食事ありがとう」「いえ。こちらが一方的に召喚してしまっているのです。これでもおもてなしとしては足りないと思っています」なるほど。負い目はあるのか。よくあるラノベだと、召喚しておきながら従え!的なものあるけど、そういった訳ではないと。しかしそうなると召喚している理由とか気になるよな。「それではお話を始めさせて頂きますね」まぁその辺も聞けるのかな。〜〜〜ルーナさんの話としてはやはり召喚理由からだった。色話されたが要約すると。1、この世界は元々色々な世界の存在が集まってできた世界。と言われている。そして役割を果たせなかった者、果たさなかった者が定住している。2、世界を維持するのに異世界から召喚するべきものだと古来より伝わっている。この世界に定住したもの同士から産まれた子供には基本的に役割がなく、特別な力を持たない。3、この世界には魔物が居て、役割を持つものは個人差はあるものの特別なチカラを持つため戦うことができる。そのため召喚が必要になる。と言われている。ここまで聞いてちょっと疑問が生まれたな。「ルーナさんも召喚された人なのか?」「いえ。私は…この世界にて産まれた者です」「しかし今の説明だと、それだと役割を持たないから特別なチカラが無いとならないか?あの水晶とかは違うのか?」「それにつきましては私の力の説明と含めてお話し致しますね」ルーナさんの続いての話しはこうだ。4、この世界に元々こちらの世界にいる者だけがなれる役割が有る。ルーナさんもそれでなっている。5、ルーナさんの役割は大神官ではなく、水晶を宿す者、クリスタラーとのこと。「私の水晶を宿す者、クリスタラーは生涯を終える際に次の者に引き継ぐものとなります。役割を簡単に言いますと、召喚された方の役割を伝え導く、災いをもたらす者を封印する、と言ったところですね」「なるほど。チュートリアルの担当と、バグの排除的な役割ってこ
朝が来た。どうしてこうなった?昨日は色々あった為疲れていたのか寝つきも良く熟睡出来たのだろう…。寝ぼけ眼を開けてみるとそこには…目の前には…ハルがいた。…寝顔可愛いなぁ。って違う違う。…何故同じベッドで寝てるんだ?昨日は違うベッドで寝たぞ。と1人起き上がり混乱していると…「ふぁぁぁ。あ、ユウキおはよー」「お、おはよう。ってハルなんでここに?」「んー。夜中に目が覚めてねー。ユウキ居るかな?また居なくなってないかな?って確認したの」起き上がって軽く伸びをしてハルが答える。「昨日は悪かったよ。でも確認してベッドに入るは違くないか?…その…ハルは女の子なんだからさ」「昨日の事があったから…またいきなりユウキの力暴走したらすぐに抑えられるかなぁって。…嫌だった?」「嫌ってことは無いけど…。いやでも男女が同じベッドって言うのは…なぁ」「ぶー。別に何もしてないんだからいいじゃん」なぜそこで拗ねる。拗ねてるハルも可愛いんだけども。って、だから違う違う。とそんなやり取りをしているとドアをノックする音が聞こえてくる。「おはようございます。お二人とも起きていらっしゃいますでしょうか?…扉開けますよー」おっと。ルーナさんが来たようだ。慌ててベッドから降りて扉まで行き開ける。「おはようございます。ルーナさん。」「おはようございます、ユウキ様。…ハル様もおはようございます。起きてらっしゃいましたね。…昨夜はお疲れ様でした。お食事のご用意出来ております。宜しければ湯浴みのご用意もありますがいかがでしょうか?」俺のベッドにまだ居るハルを見て一瞬躊躇う様子がありながらルーナさんが言う。…何も無いぞ。何もないが反応したら何か言い訳してる感じになりそうだから黙っておこう。「そう言えば風呂入ってないな。湯浴みってこっちの世界ではどんな感じなんだ?」「浴槽にお湯を溜めて、汲んでご利用する形ですね。正直様々な世界から召喚者様達がいらした過去があるのである程度の世界の方々には受け入れられるかと思われます」ルーナさんに湯浴みの説明を受ける。「なるほど。聞いた感じそこまで元の世界と変わりはしなさそうだな。って過去どれくらい召喚者って居たんだ?」様々なって言うぐらいだから結構いるんだろうな。そしてそれぞれに役割があったと。…何人が元の世界に戻れたんだ
「ではお二人の、お二人だけの世界でお話がまとまった所で横から口出ししてよろしいでしょうか?」 いきなり大神官様がぶっ込んできた。この人の性格段々分かってきたな。 「ふぇ?!2人だけのとか…そうゆうのじゃないですよ!」 「べ、別に2人きりのつもりはないぞ!」 「慌てるところまでそんな波長合わせられると…。と。冗談はここまでにしまして。ユウキ様。ユウキ様のお力今後いかがいたしますか?」 …いきなり真面目モードかよ。掴めないなこの人。 しかし、今後かぁ。 この世界がどんな世界なのかもわからないし、俺とハルの役割も普通じゃないみたいだしなぁ。 「いや、正直どうしたらいいのか…。暴走しないようにコントロール出来るようになりたい、いや、ならなきゃいけないとは思う。でもそのための修練で…コレだからなぁ」 扱うための修練で暴走するのでは練習することがそもそも出来ないんじゃないかって話だよな。 その都度こんな大事になるのも…。 と悩んでいると。 「そうですね。あの黒い力のコントロールは…一筋縄ではいかないかと。そしてどちらかと言えば…使わない方が良い力でもあると思います」 まぁ世界を滅ぼす力だもんな。滅ぼす為の力。そりゃ使わないのが良いと言うより、使う時は世界を滅ぼす時ってことだもんな。 そんな力を望んで使いたいと思う訳はない。 破滅願望なんてないしな。 「そして、お2人に明日お話しようと思っていた事なのですが…」 「なんだ?」 「ここを出た後のお話です。ですが、今日は遅いですし、明日にいたしましょうか。まだこの世界にいらしてから1日も経っておりませんし…」 「確かに。わかった明日改めて話を聞かせてくれ。今日は休ませてもらうよ」 「かしこまりました。明日10の時間辺りにお食事ご用意してお迎えに上がらせて頂きます」 「ありがとう。…よし。ハル部屋戻…ハル?」 振り向くとハルが俺の服の端をギュッと掴んでいた。 その表情は…なんて言うか…不機嫌? 「どうした?」 「もう勝手に居なくなるの…ヤダ」 「…ごめん」 「1人になるの…ヤダ」 「ごめん。もう1人にしないよ」 「…うん」 「さぁ。部屋戻ろう?」 「うん」 ってそーだ。ハルと同じ部屋だったな…。 まぁなんかす
真っ暗だ。今俺はどうなってるんだ?目を開いてるのかどうかもわからない。黒い。思考も体も心も黒い。何もかも黒い。(ソレガ貴様ノ本質ダ)誰だ。誰かいるのか。(我ハ貴様ダ。ソシテ貴様ハ我ダ)俺自身?(ソウダコノ世界ヲ破滅サセ滅ボスノダ)滅ぼす?何故だ?(貴様ガ心ノ奥底デ望ンデイルコトダロウ)そんな事は無い。全てを滅ぼすってそしたらハルも…。(自分ノ物ニナラナイノナラト考エテイルノダロウ)それは…それでも…でも!(力ヲ求メロ、ソシテ飲マレロ、全テ滅ボセバラクニナレルゾ)…楽に。この黒い、真っ黒なモノに身を委ねて…「…!…ウキ!」この声は…「ユウキっ!ユウキっ!!」…ハル!(邪魔ガ入ッタナ、マァイイ我ハ貴様とトモニアル)〜〜〜目を覚ますとハルの顔が目の前にあった。「ユウキ!目を覚ました!?ユウキぃ!!」めちゃくちゃ号泣してるじゃないか。誰だ泣かしたのは。「ハル…?あれ?俺は?」「俺は?じゃないぃぃぃ!何か凄い音がして目を覚ましたらユウキ居ないし、1人だし。何か凄い建物揺れてるし、もう怖いしユウキ居ないし!」俺が居ない事何故2回言う?あー。段々意識ハッキリしてきた。そうだ。力のコントロールの練習で水晶触って…何か黒い感覚で…。その後…?「ユウキ様申し訳ございません。」声のする方に顔を向けると深々と頭を下げる大神官がいた。「ルーナさん。何が起こったんだ?」「恐らく…ですがユウキ様の力を水晶が吸い出した際に、一度に力が表面に出てきてしまい、暴走してしまったのではないかと。」暴走…。周りを見渡して見ると修練場は見るも無惨に壊れていた。…屋根無くなってるじゃん。「ルーナさん。申し訳ないです。建物壊してしまって…」「いえ。お気になさらずに。そんなに畏まらないで下さいませ。先程までのお話し方で構いません。今回の件につきましても、まさかあの水晶でこんな事になるとは思いもしませんでしたので。」「ユウキぃぃぃ!」号泣お姫様が抱きついてくる。「心配したんだからねぇ!!来てみたら部屋は凄いことになってるし、ユウキは何か黒いモヤモヤに覆われてるし!」「黒いモヤ?」「そうだよ!何か凄く怖い感じがしたの…。このままユウキが壊れちゃうんじゃないかって…」黒いモヤ…。意識がない間に何か黒いってのは何となく覚えてるんだ
「こちらが修練室になります」案内された部屋は特に何も無い広い部屋だった。いや部屋の中央に台座のような物があるか。しかしこの世界に来てまだルーナさん以外に誰にも会ってないな。それなりな広さがある建物だと思うのだけど…。「ルーナさん、この建物…神殿か?にはルーナさん以外居ないのか?最初の部屋、案内された部屋、この部屋までそれなり距離はあるが誰にも出会ってないからさ」「この神殿には…そうですね。人としては私と後数名います。夜も遅いので皆各部屋にいるかと。人以外のものも居ますが、皆人見知りですので召喚されてすぐの方の前には姿を現さないかと」流石に1人ではないか。しかし人以外ってなんだ以外って。すっげぇ気になるじゃないか。「人以外?」「はい。まぁ、その辺は明日にでも分かるかと思いますよ。お話してもよろしいですが、あまり遅くなると…」確かにハルが起きたら面倒だな。よしやるか。「そうだな。わかった明日改めて聞こう。で、どうやって力のコントロールをするんだ?」「まずはご自身の内側にある力を認識して頂くところからとなります。こちらの水晶を使います。この水晶はご自身の力を半ば強制的に具現化する力があります。もちろん暴走の危険がある為、極わずかな力のみとなっていますのでご安心下さいませ」そう言うと新たな水晶を取り出し台座に載せる。どっから出したその水晶?それにしても、しれっと暴走とか怖いこと言うよなこの人。しかし、また水晶か…。大神官ってのはただの役職で多分役割ジョブは水晶に関わるものなんだろうな。…多分。まぁこの人の役割ジョブを聞いた所でだからな。「わかった。さっきの水晶のように手をかざせば良いのか?」「はい。かざした後…自分の体内にある力を感じ取れると思います。その後水晶が力を吸収し始めます。それを身体の外に力を出す感覚として感じ取って頂ければ」「水晶が力を強制的に吸い出すと言うことか」「はい。ですがその水晶が吸い出せるのは極わずかになってますので、先程お伝えした通り暴走の心配は無いかと」「わかった。やってみよう」と、水晶に手をかざそうとすると、「よろしいので?」「ん?何がだ?」「ユウキ様もハル様も一切私を疑うことをしないので…。先程ハル様はユウキ様が居るからと仰ってましたが、ユウキ様は何故疑いをお持ちにならないのでしょうか
「はい。それは…まずユウキ様には力のコントロールをしっかりと覚えて頂きたいのです」 コントロールか。そりゃそーだろうなぁ。世界を破滅する力なんぞ怖くて使いたくないけどな。 「それは俺も願うところだ。覚え方は教えてもらえるんだよな?」 「もちろんです。そして次に…ユウキ様の力をハル様には…いえ、私以外には決して口外しないで頂きたいのです。こちらがお願いしたいことです」 「それはむしろ俺からもお願いしたい所だぞ。破滅させるモノなんて知られたらどんな目で見られるか…」 特にハルに知られて嫌われたりしたら… そして他の男と… やだやだやだやだやだやだ。 考えるのよそう。って別にただの片思いなんだよなぁ。 「ではユウキ様の役割は私達だけの秘密でお願いします。ユウキ様が先程仰られていた(倒す物)でお願いします」 「わかった。しかし水晶のような能力があったらバレるのではないか?」 「いえ私が知ってる限り役割を知ることが出来るのはこの神殿内の私だけのはずです」 「なるほど。…特別な力ってことか」 「はいその通りです。しかし…私とユウキ様の秘密となるとハル様に怒られてしまいそうですね…」 「ん?あぁ私だけ仲間外れだぁ!ってか?まぁあの子そういう所あるからなぁ」 「…お互い様なのですねぇ」 「え?何が?」 「いえ何でもございません。さてハル様が寂しがらないよう、そろそろお迎えに行きましょうか」 「そうだな」 ハルが待っている部屋へ二人で向かう。 扉を開けると… 「あ!ようやく来た!遅いよぉ!」 ちょっと不機嫌そうなハルがいた。 「悪い悪い。お待たせハル」 「1人は寂しいんだよ?で、何の話していたの??」 「あ、あぁ。力の使い方とか今後のことを…な」 「…2人きりで??」 「ハル様。ハル様が心配されるようなことはございませんのでご安心を。」 「心配されるようなことがよく分からないが大した話はしてないよ。」 「むー。まぁいいけどさぁ。1人は嫌だからね?」 何かよくわからないが不機嫌そうだな…。 話題を変えた方が良さそうかな。 「もう1人にしないから安心しろって。ルーナさんこの後はどうするんだ?」 「はい。この後は力の使い方について練習して頂ければと思います。