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俺がラスボス
俺がラスボス
Author: 犬畜生

1.始まりの日

Author: 犬畜生
last update publish date: 2026-08-24 11:41:20

〜〜〜都内ある居酒屋〜〜〜

「「カンパーイ!」」

今日は待ちに待った金曜日。

2週間振りにハルと飲みに来た。

俺32歳ハル20歳。

周りからは歳の差とかなんとか言われるけど…

特に特別な間柄に成れてる訳でもなく、

一方通行の片思い。

それでもこうやって二人で飲めるだけで幸せだ。

「はぁー。1週間の終わりのビールうめぇ!」

「ユウキそれはオジサンだよぉ。まだそんな歳じゃないんだからぁ」

「いやオッサンだって。ハルもよくこんなオッサンと飲みに来てくれるよね?」

「ユウキはオジサンじゃないよ!ユウキと飲みに来るの楽しいから!」

はぁー。一回り下の女の子にこんな事を言われてウキウキしてるオッサン…。

もちろん付き合ってなどいなくて、きっと彼氏が出来たら会えなくなるんだろうなぁ…と。

まぁ告白するような勇気も無いのだけど。

「ありがとねー。ハル大学にも友達いるでしょ?いい人とかいるんじゃないの?こんなオッサンじゃなくて」

「もー。遊びたくてユウキと遊んでるんだからいいじゃん。ユウキハルのこと好きでしょ?」

「もちろん大好きですとも」

「ふふんふふん。えへへ。私の事好きすぎじゃん!」

「へいへい。好きですよー。いくらでも貢ぎますよー」

「もー。貢がなくて良いってー」

こんな冗談ぽくしか言えないヘタレだからなぁ。

まぁ今が楽しければいいかぁ。

〜〜〜2時間後〜〜〜

「さてもう遅くなったし帰ろうか?」

「えー。まだ22時だよぉ」

「だーめ。子供は帰りなさい。送ってってあげるから」

「うー。まぁ送ってくれるならいいかぁ」

二人で並んで歩く。

あぁなんか青春してる気分だわぁ。

「ユウキー。次いつ遊べるー?」

「酔ってるな?んー。また2週間後かな」

「えー。来週はー?ってか明日はー?」

完全に一回り下の子に転がされてるなぁ。とか思いつつ歩いていると…。

「なんだこれ?」

足元に淡い光を放つ石が落ちてる。

って光る石とか怪しいだろ。

「んー?なぁにこれー?キレイな石ー?」

とハルが拾う。

おい。そんな躊躇なく触るなよ…。

「おいおい。大丈夫か?明らかに怪しいぞそれ!」

「えー。大丈夫だよぉ。キレイな石だよぉ」

「まぁ確かにキレイか…。ん?なんか光強くなって…」

次の瞬間

何かが爆発したかのように眩い光に包まれた。

「うわっ!…と。なんだ今の光!!ハル大丈夫か!?」

「うー。目がチカチカするよぉ」

眩しい光で少し視界をやられていたが、落ち着いて隣を見るとハルがいた。

「とりあえず無事で良かった。しかし今のは…って何だこれ?どこだここ?」

「ふぇ?あれ?なんで建物の中にいるの?え?外歩いてたよね???」

外を歩いて居たはずだが、周りを見渡すと建物の中。と言うかなんだこれ?

真っ白な大理石の様な材質でできているようだ。

…教会?砦?城か?

どう見ても日本じゃないぞ。

二人でわけもわからず混乱してると扉が開き声が聞こえてくる。

「ようこそアレスティアへ。導きの石に認められし者達よ」

現れたのはキレイな金髪の女性。

なんてゆーかゲームに出てくる神官って感じの服装だな。

「アレスティア?導きの石?なんだって?」

いきなり良く分からない事を言われたな。

とりあえず、ハルを後ろに庇うように前に出る。

「貴方達がお持ちのそちらの石が導きの石。石に選ばれたものがその石を手にすると異界への道が開かれるのです。そして貴方達が今いるこの世界が異界。そしてこの国がアレスティア。あぁ申し遅れました。私はルーナ。こちらのアレスティアにて大神官を努めさせて頂いております」

と、説明してくれるルーナという女性。

え?異界?アレスティア?

え?何?今流行りの異世界召喚?

え?現実にあるの?これ?

酔いすぎて幻覚?

いやむしろ夢?

と混乱していると…

「ふぁー。ルーナさん美人ー。ねぇねぇユウキ?超美人だよぉ?」

…コイツは状況わかってんのか??

「いや、美人とかいまそんな事言ってる場合じゃないだろ?2人して飲みすぎたか?異世界って…」

「んー。異世界とか面白そうじゃん?それに…ユウキと一緒だから怖くないし!ルーナさん美人だし!」

「いや最後わからんけど…って一緒だから怖くないとか、ハルは本当に…俺を転がすよなぁ」

「転がす?何が??」

「いや、なんでもない…。それでルーナさん。でいいのかな?俺たちはどうなるんですか?と言うかその召喚ってなんなんでしょう?帰れるんでしょうか?」

そうだ。とにかく今の現状を把握しなきゃだ。

飲みすぎて幻覚見てるだけなら構わないが…

そうじゃないなら俺一人の話じゃない。

「その質問はごもっともですね。お聞きいただけるのであれば詳しくご説明させていただきます」

何はともあれとりあえず話聞くしかないよなぁ。

俺の横でニコニコしてるこの可愛い生き物だけでも守らないと…。

「わかりました。お話頂けるのであればお聞きしたいです」

「おぉ。ユウキがなんか大人の対応してる…」

ルーナさんに対し俺が対応すると、ハルがよく分からない反応を見せる。

「…そりゃ一応社会人なのよ。初見の人で、しかも今よく分からない状況。それならきちんと丁寧に対応しないとダメだろ?」

「あー。上京して東京駅で迷って知らない人に道を聞く的な?」

なんだよそれ…。

「その例えがよく分からないけど…。まぁそうだな。…そうなのか?」

「フフフ。大丈夫ですか?とりあえずここでは立ち話になってしまいますので、腰を据えてお話出来る場所へご案内致します」

「わかりました。…ハルとりあえず着いていこう」

「はーい。ユウキが行くなら私は行くよー」

大丈夫かこの子?俺のこと信頼しすぎだろう?

まぁ他の選択肢もなく、

ルーナさんの後を着いて行くのであった。

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