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第232話

Author: おやき
「奥様は絵画収集がお好きなようですね。我が家に葛飾村正(かづしか むらまさ)大先生の名作品があります。後でお送りしますよ。気に入ったら飾ってください」

誰かが媚びを売るように言った。裏を返せば、無名画家の絵に数億も出す価値はないと言っているのだ。

「今の画壇の大家でも12億はつきませんよ」

「落としても資産価値はないでしょう」

誰かが口火を切ると、他の者も遠慮なく言い出した。

清華は知っていた。自分が欲しがれば、いくらでも司は出してくれる。

でも、返せない。

「もういいわ。諦める」

司は彼女の頬を揉み、スマホに向かって言った。「20億」

スマホの向こうだけでなく、その場の全員が息を呑んだ。

そ、そこまでしなくても!

清華も驚いて司の手を掴み、首を振った。

「安心しろ。無駄金にはならん」

「え?」

「お前から取り立てるからな」

清華は胃が痛くなった。稼ぎはいい方だが、20億円なんて、一生かけても返せるかどうか。

司が20億をコールすると、さすがに8003も降りた。

「20億、一回、二回、落札!」

落札の声を聞いて、清華の目から涙が溢れ出した。見られない
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Comments (1)
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須永聡子
司のこういうところに魅力を感じる! 平凡な男なら『お前が望むなら大した金額じゃない』とか言うよね
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