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第14話

Author: 歓乃
凛は朝食を食べようと商店街を歩き回り、結局定食屋に入ることにした。

塩味がちゃんとする焼き鮭に、お豆腐の味噌汁。

彼女はしょっぱいものが大好きだけど、智也のために、この4年間ずっと薄味の食事で我慢していた。

何年も食べていなかったせいで、普通の焼き鮭でも、すごく美味しく感じた。

でも、やっと食べた気がした。

ご飯をたいらげると、ゆっくりと会社に向かった。

手に持っていたコーヒーを飲みながら歩いていると、うつむいた瞬間に、走ってきた誰かに勢いよくぶつかられた。

凛は、たいして影響はなかった。

むしろぶつかってきた女の子のほうがよろけてしまって、手に持っていた書類が宙に舞った。

凛はとっさに彼女の腕をつかんで引き寄せ、腰を支えてあげた。

「大丈夫?」

日和はぱちぱちと瞬きをした。目の前には、片手にコーヒー、もう片方の手は自分の腰に回している女性。フレームのない眼鏡に、低い位置で結んだポニーテール。飾り気のない、整った顔立ち。どこか冷めた表情をしている。

まさに、クールな研究者タイプの美人。

一目見ただけで研究者だってわかる。特に、手首の力が強くて、きっと研究室で重
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