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第197話

مؤلف: かけるに
梨沙は不安な気持ちで礼都を見ていた。彼の顔色はみるみる青ざめ、その表情にはかすかな悲しみも浮かんでいる。

梨沙は唇を結び、声をかけられなかった。

礼都は唐沢に電話をかけた。

「今、どこに?」

唐沢の返事を聞くと、眉間に深いしわを寄せる。

「分かった。迎えに来てくれ」

電話を切り、梨沙に目を向けた。

「この先で降ろしてくれ」

梨沙は深く息を吸い、勇気を出して言った。

「あの、唐沢さんにここまで来てもらうのも大変でしょう。行き先を教えていただければ、私がお送りします。ちょうど用事も済みましたから」

礼都は黙ったままだった。

梨沙が車をゆっくり路肩に寄せると、彼はようやく住所を告げた。

「分かりました」

梨沙はうなずき、アクセルを踏んで再び車の流れに入った。

こんな小さなことで、礼都が自分にしてくれたことに報いられるとは思わない。それでも、少しでも力になれるなら、何もしないよりずっといい。

教えられた場所は遠く、都北の郊外を越えた先にあった。1時間半ほど走って町に着くと、そこからは礼都が道を案内した。

車の行き交う町中をさらに20分ほど進み、ようやく目的地に着
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