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73話

Auteur: 籘裏美馬
last update Dernière mise à jour: 2026-01-12 17:24:26

「終わっ、たあー!」

私は、ペンを放り投げて課題のレポートに突っ伏した。

ずっと集中してたから、体がバキバキに固まっちゃってる。

小さく声を漏らし、伸びをする。

すると、パキっと音が鳴った。

「──奏斗、お待たせ……。奏斗?」

随分待たせちゃったかな、と思いつつ奏斗に話しかける。

だけど、私が奏斗を呼んでも、奏斗から返事は返って来ない。

あれ?と思って突っ伏していたテーブルから顔を上げると、いつの間にか奏斗もテーブルに突っ伏して眠っていた。

やっぱり、昨日ホテルであまり眠れなかったのだろう。

私は奏斗が用意してくれた飲み物を全て頂いてから、椅子から立ち上がった。

眠っている奏斗の体を揺さぶって声をかける。

「奏斗、奏斗。待たせてごめん。課題終わったよ」

「ん、んん……?ほんと、香月……」

「うん、もう大丈夫。自分の部屋に上がって寝た方がいいよ?」

「うん……そうする」

もそり、と体を起こした奏斗に、私は安心して離れようとした。

だけど、私の腕を掴んだ奏斗に止められてしまって──。

「──え?」

「さっき、香月を抱き枕にするって言ったでしょ……?俺の部屋行って一緒に寝よ……」

「えっ、え!?あれって本気だったの!?──ひえっ!」

まさか、奏斗が本気で言ってたなんて。

私が戸惑っていると、奏斗はひょいっと私を軽々と抱き上げてそのまま歩き出す。

「かっ、奏斗!階段あるから!危ないから下ろして!」

「んー、大丈夫だよ、香月軽いし……ちゃんとぎゅって掴まってて……」

「ちょっ!」

ぽやぽやとした口調のまま、奏斗が階段を上り始める。

私はひやっとして、思いっきり奏斗に抱きついた。

すると、どこか嬉しそうに笑いながら、奏斗が私を抱く腕に力を込める。

階段を上りきった奏斗は、私を抱き上げたまま自分の部屋に進み、そのまま扉を開けて中に入ってしまう。

「か、奏斗──?」

「ああ、もう限界かも……」

「えっ、あっ、ちょ──っ」

そのまま奏斗は自分のベッドに倒れ込む。

もちろん、私を抱いたまま──。

ぼすんっ!と音を立てて私を巻き込み、ベッドに横になる奏斗。

離してもらおうと身動ぎしたけど、奏斗は目を瞑ったままで。

「ちょっ、奏斗、寝苦しくないの?」

「んー……へいき……」

奏斗はむにゃむにゃとした口調でそれ
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