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不穏な動き

Author: 影畑凛星
last update publish date: 2026-08-08 11:20:14

「朝倉さん」

 午後になり、課長が佳苗を呼んだ。

「来週の取引先訪問だけど、先方の都合で日程が変更になったよ」

「そうなんですか?」

「うん。その代わり、別件で一つお願いしたい仕事がある」

 課長は一冊のファイルを差し出した。

「この資料、内容を確認して簡単にまとめてもらえる?」

「はい」

 佳苗は両手で受け取る。

「ありがとうございます」

「急ぎじゃないから、分からないところがあったら聞いてね」

「はい」

 佳苗は自席へ戻ると、さっそく資料を開いた。

 以前なら、見慣れない書類を見るだけで身構えていただろう。

 けれど今は違う。

「まずは読んでみよう」

 落ち着いて一枚ずつ目を通していく。

 分からない用語があればメモを取り、あとで質問する。

 そんな余裕も少しずつ生まれていた。

「朝倉さん」

 一ノ瀬

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  • 夫の子を産まされ、妹の身代わりとして死んだ私――今世では冷徹CEOに執着されています   やっと捕まえた

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