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第 1456 話

Author: 水原信
今日花は、たったひとつの確信にたどり着いた。

──尚年は夕奈を愛していない。

あの婚約パーティー。

それ自体が罠だったのだ。

尚年が夕奈のそばに現れたのも、婚約を仕組んだのも、すべて自分への復讐のため。

尚年は最初から夕奈の素性を知っていて、計算ずくで彼女を利用し、自分をこの地獄に引きずり込んだのだ。

逃げられない。拒むこともできない。

「……あの子には言わないで。なんとかするから」

「いい子だ」

尚年の唇が歪み、冷ややかな笑みが浮かんだ。

「今夜は、お前が犬になるところを見せてもらおう。俺を満足させろ」

言葉と同時に、彼の体が覆いかぶさってくる。

耳元で長く息を吐きかけられ、熱い呼気が肌を撫
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