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第268話

Auteur: 浮島
そのひと言で、小百合の心はすっかりほだされた。

蒼空の口調は静かだったが、そこには堪えた悔しさが滲んでいた。

小百合はそっと手を伸ばし、蒼空の手に重ねて、穏やかに言う。

「話してごらん。私が蒼空の味方よ」

その言葉は軽く響いたが、重みは山よりも大きい。

もし小百合が蒼空の話を信じるなら、それはすなわち瑠々の側に立たないということ。

瑠々の側に立たないというのは、瑛司に逆らうということでもある。

まして瑛司は、この件はここで終わらせたい、とはっきり言っている。

彼の資産も、影響力も、その手腕も、誰もが知っている。

そして瑠々に注ぐ愛の深さも、周知の事実だ。

小百合の言葉は、瑛司の意向を無視するに等しかった。

もし彼が本気で追及してきたなら、小百合も無傷では済まないだろう。

それだけに、この「私が蒼空の味方」という言葉は、あまりにも重かった。

蒼空の胸の奥が、強く震えた。

かすれた声がこぼれる。

「庄崎先生......」

喉を鳴らして息をのみ、乾いた唇をそっと舐める。

少し緊張していた。

前の人生でも、彼女は瑠々の盗作を告発したことがある。

だがその頃
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Commentaires (2)
goodnovel comment avatar
桜花舞
あらすじには瑛司に目を向けられることはなかったって書いてあるから、、別の人だと思いたいですね〜 小百合も味方になってくれたけど、力は瑛司たちに及ばないから、その別の人とやら、早く登場して欲しいですよね! でも、小百合が味方になってくれて良かった!
goodnovel comment avatar
ゆーい
表紙絵変わってるけど、蒼空と誰なんだろう? あまり男性陣の容姿気にしてなかったから分からない。 瑛司は何となくパソコンとか時々眼鏡かけてそうなイメージで綺麗な絵だけどモヤっとしちゃう…。 あらすじの人なのかな? 絵が変わったんだから早く登場して下さい。
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