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22話

作者: 東雲桃矢
last update publish date: 2026-06-23 16:22:23

 それからふたりは、何度かデートをし、体を重ねたりもした。契約で決めたわけではないが、暗黙の了解でキスをしたことはない。

「君って、意外と紳士的ですよね」

「なんだよ、急に」

 カフェでデートをしていると、朱音がぽつりと呟いた。

「初めて関係を持った時、乱暴だったでしょう? なので、ここまでよくしてもらえるとは思いませんでした。デートなどせず、ホテルで集合して解散して終わるばかりかと」

「俺だってデートくらいできるっての。それに、ホテルばっか行ってちゃ、小説の参考とやらにはならねーだろ?」

「そうですが、君にはそこを気にするメリットなどないはずです。契約書にも、違反だと書いてありません。それに、ホテルに行く回数も、思ったより少ないことに驚いています」

「お前、こんなところで……。まー、なんつーか、女に困ってねーからな」

 そっぽを向いてぶっきらぼうに言うが、朱音とのデートが楽しくて仕方なかった。契約開始してから、女性と遊んだのは2、3回程度で、朱音と会っている方が多いくらいだ。だが、悟られたくなくて、女性と遊んでいたと嘘をついてしまう。

(俺はホモじゃねーんだ。コイツといて楽しいのは
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