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46.レティーシャの家族①

Author: 酔夫人
last update Last Updated: 2026-01-03 11:00:27

「奥様、そろそろ旦那様がお帰りになります」

「分かりました」

ロシェットに軽く化粧を直してもらって、レティーシャは玄関ホールに急いだ。午前中はウィンスロープで鼠が出る騒ぎになり、その報告でアレックスは登城していた。

(公爵邸はお城の目の前だから、お城にも鼠の注意をしにいったのかしら。厨房だけじゃなくて備蓄倉庫も鼠に荒らされたって伯爵邸の使用人たちがよく言っていたもの)

玄関ホールにつくと誰かがレティーシャに気づき、道を開けてくれた。並ぶ使用人の間を抜けてグレイブの前に立つ。こうしてアレックスを出迎えることにも慣れてきたとレティーシャが想ったとき、アレックスが帰ってきた。

「おかえりなさいませ、アレックス様」

「ただいま、奥さん。ケヴィンとオリヴィアは?」

「お二人ともお部屋にいらっしゃいます。呼んでまいりますか?」

「いや、全然、いなくて構わないから」

首を横に振るアレックスの頭の向こうに空が見えた。アレックスと共に行動しているロイがまだ来ないからか、玄関扉はまだ開いたままだったからだ。空はまだ明るい。

(今日はいつもよりお帰りが早いですね)

「どうかしたのか?」

「空が明るいから、お早いお帰りだと思いまして……あと、夕焼けがとてもきれいだと……」

レティーシャは反射的に自分の目に手を当てた。

―― 君……目の色……夕日……。

(男性の声……誰? いいえ、最近聞いたような……伯爵様? ……ではない……とても優しい声、あれは……)

「どうした? 目が痛いのか?」

「……え?」

アレックスの声に顔を見ると、心配そうなアレックスの目と目があう。赤色に光るアレックスの目に映っているから、いまは琥珀色に変化させている瞳がレティーシャのピンク色の目に見えた。

「どこも痛くないなら、俺とデートしないか?」

「これから、ですか?」

「ちょっとそこの庭まで。二人なら立派なデートですよ、奥さん」

(庭……)

いいのだろうか、とレティーシャは思った。最近、ウィンスロ

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