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第20話

セイ
翌朝、王庭の外に広がる草原で交易の交渉が行われた。

清瑟は北狄王后の正装に身を包み、純金の髪飾りが朝陽を浴びて眩く輝いていた。

彼女は戦の腕をしっかりと組み、交渉の行われる巨大な天幕へと優雅に歩を進めた。

長離はすでにそこで待っていた。漆黒の衣が、彼の病的なまでの細さをさらに際立たせている。

清瑟と戦が寄り添う姿を見た瞬間、彼の瞳に耐え難い苦痛の光が走ったが、すぐに表情を取り繕った。

「北狄王」

彼は軽く頷いたが、視線はすぐに清瑟へと吸い込まれた。

「清瑟……いや、王后殿」

清瑟は表情一つ変えなかった。

「皇太子殿下、遠路はるばるご苦労様に存じます」

交渉は異様なほどスムーズに進んだ。長離は、戦が提示したあらゆる条件に対し、ほとんど抵抗することなく同意したのだ。

正午になり、一行は草原に設けられた宴の席へと場所を移した。

「王后殿、少しだけ人払いをしてお話し願えないだろうか?」

長離が突然口を開いた。その声には哀願が混じっていた。

「これが……最後の別れだ」

戦が顔をしかめて拒絶しようとしたが、清瑟がそっと彼の手の甲に触れた。

「王上。少しだけ行ってくる
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